赤ちゃんの聴力はどのくらい?月齢別にみる変化とその推移

赤ちゃんの大切な「きこえ」を守るために

耳に手を当てる赤ちゃん
赤ちゃんは、いろいろな音を聞いたり、それをまねして声を出したりすることで話すための準備をしています。耳のきこえが、言葉の発達に大きく関係しているのはそういった理由からです。赤ちゃんのきこえに異常がないかどうかに注意して観察をしてあげることはとても大切なことなのですね。そこで、きこえをチェックする目安や難聴について調べてみました。

ちゃんと聞こえているかな?確認の目安は

赤ちゃんがちゃんと聞こえているかどうかを判断するのはとても難しいことです。なぜなら赤ちゃんは自分から「ちょっと聞こえにくいな~」と訴えることができないのですから。最終的な診断や判断は医師に相談するのが最善ですが、ここでは家庭できこえをチェックする目安をご紹介します。まず、大きな音への反応をみます。つぎに音の方向をみようとするかどうか、そして呼びかけに反応があるかどうかに注意してみてください。名前を呼ばれていることがわかるようになるのは生後9カ月頃ですが、名前とはわからなくても呼びかけに反応するのはもう少し早い時期です。もし気になることがあれば、医師へ相談してみるといいですね。

難聴ってどういう病気なんだろう?

聞こえる力の低下または喪失の原因は大きく分けて三つあります。外耳から内耳までの音を伝える部分に障害がある「伝音難聴」、内耳または聴神経など音を感じる部分に障害がある「感音難聴」、そしてそれら二つが混じりあった「混合性難聴」です。伝音難聴は、例えば耳あかが詰まっていたり、また中耳炎に続発して起こったりと身近な理由で発症します。難聴は誰にでも起こりうる疾患なのですね。

難聴は遺伝することもあるのです

難聴の中でも感音難聴は遺伝性の難聴に分類されます。生まれつき難聴をもっている赤ちゃんは約1,000人にひとりといわれ、決してめずらしくありません。そしてそのうちの半分には、遺伝子が関係しているといわれています。難聴の原因を特定してその後に適切な治療をしていくためにも、遺伝子を調べることの重要性がわかってきました。原因となる遺伝子によって、その難聴の程度や今後の進行具合、めまいなどのほかの症状を合併するかなどを予測することが可能になってきているのです。この遺伝子検査は採血のみで行えます。

おわりに

赤ちゃんがおなかの中にいる頃からちゃんと音を聞いているなんて、不思議な感じがしますね。音のきこえは、コミュニケーションに関わる言葉の発達と密接に結びついています。赤ちゃんの聴力の目安を知り、きこえに問題がないか確認してあげることの大切さがわかりますね。いとおしい赤ちゃんにたくさん話しかけてあげなから聴力の発達を見守ってあげましょう。

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