赤ちゃんや小さな子供を夢中にさせる玩具「ビジーボード(Busy Board)」をご存じですか?思わず触ってみたくなる小さな玩具を一つのボードに集めたビジーボード。赤ちゃんが興味津々で食いついてくれて、モノによっては知育にも役立つとして話題のグッズです。
最近では手作りビジーボードが話題になっています。その魅力と手作りする際の注意点をご解説します。
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赤ちゃんとママ・パパをハッピーにする!
「ビジーボード」とは
「ビジーボード」という玩具、見たり聞いたりしたことはあるでしょうか?ビジーボード(Busy Board)とは赤ちゃんが夢中になる様々な日用品を、一枚のボードに括り付けたもの。アクティビティ・ボードなどと呼ばれることもあります。
赤ちゃんが遊びに集中してくれて、忙しく(busyに)なる。家事育児で忙しいママ・パパのお助けアイテムとして、欧米のみならず日本でも認知されています。
元は「触っちゃダメ!」なアイテムを集めた玩具
元々、ビジーボードとは普段なら赤ちゃんに触れさせないような身の回りのアイテムを1カ所に集めたもののようです。
例えば扉についているドアノブや鍵、蝶番など。家庭にある工具を使って親が日曜大工をしたような物が欧米のビジーボードの典型例です。普段なら「触っちゃダメ!」と赤ちゃんを遠ざけるような物。そんな物にこそ赤ちゃんは興味を示しますよね。重い扉についた蝶番は危なくて触らせられないけれど、手頃な大きさの板にしっかり固定してあげれば大丈夫。
…と、こんな風に赤ちゃんが興味を示すアイテムを集めたビジーボード。赤ちゃんを忙しくさせるには持ってこいです。
最近では100均グッズを使った手作りが人気
日曜大工が得意な人ならいざ知らず、個人で本格的な作品を作るのは大変。
そこで、ビジーボードといえば市販の物も多数出回っています。カラフルなパーツを使い、数字や文字を散りばめ知育要素もプラス。出産祝いなどで頂いた人もいるかもしれません。
しかし最近では一周回って手作りのビジーボードが再燃しています。100円ショップの材料で作ったビジーボードがSNSで話題に。気になる方は「#ビジーボード」で検索してみてください。100均の材料とは思えないほどオシャレな作品が見つかるでしょう。ただし、真似して作る前に押さえていただきたい注意点もありますよ。
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ビジーボードは手作りできる?安全性に注意!
今や育児グッズはDIYする時代。100円ショップやホームセンターに行けば、手頃なお値段で一通りの材料が揃います。自作のビジーボードで我が子が楽しく遊んでくれたら嬉しいですよね。…とはいえ、ビジーボードを手作りする際は、その安全性に注意が必要です。
メイン素材の安全性を確認
ビジーボードの土台として活用される有孔ボード(パンチングボード)。100円ショップでも小さいサイズの物が売られており、この小ぶりなサイズが子供の玩具にぴったり!…と思えますが、小さな子供の仕様を前提とした商品ではありません。角は丸くなっていませんし、製造過程で生じる突起や割れなどがないとも限りません。突起や角が赤ちゃんの顔にぶつかったり、舐めたときに口を怪我したりする心配もあります。
購入前後に検品する、ヤスリを使って凹凸を整えるなど、ご自身で安全対策を。100円ショップで納得できる品が見つからなければホームセンターなどで素材がしっかりしたものを探してみましょう。
対象月齢に合わせた玩具を
色々なパーツや玩具を組み合わせて作るビジーボード。上の子が使い古した玩具や不用品を再利用できる点でも人気のようです。
しかし、赤ちゃんの月齢に照らして危険ではないかも見落とせないポイント。手作りビジーボードでは手芸で使うボタン、ビーズ、ジッパーなどを紐で通して括りつける人が多いようです。使い続けるうちにパーツが外れて誤飲を引き起こさないよう、厳重な注意が必要。特にジッパーは引き手部分が外れやすいため、0歳児にはおススメできません。
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赤ちゃんを夢中にする!ビジーボードの作り方
実際にビジーボードを手作りするとしたら、どんなアイテムが活用できるでしょうか。ここからは手作りビジーボードで人気の玩具やパーツをご紹介します。
大き目サイズが吉!ビジーボード作りで人気のパーツ
ビジーボードのアクティビティとして、おすすめのパーツは次の通りです。
(1)ウェットシートの蓋
パカッと開くタイプのウェットシートの蓋。おむつ替えのたびに赤ちゃんが興味津々で手を伸ばすアイテムです。蓋のみをボードに固定して使います。
(2)電卓
百円ショップなどで売られているミニ電卓。ボタンが多く手近な玩具に。
(3)ヘアゴム
バネのような形のスプリングヘアゴムや、シュシュなど。万が一外れてしまっても赤ちゃんの口に入らない、大き目サイズがおすすめです。
(4)ミラーシール
鏡は赤ちゃんのお気に入り。お好きな形をボードに貼り付けて使用。
(5)手作りティッシュ箱
赤ちゃんがいたずらしたくなるアイテム、ティッシュ箱。空き箱にハンカチを入れたりして、ティッシュ箱に見立てます。
そのほか赤ちゃん用のヘアブラシや新品のお掃除モップなどを活用する人も。いずれも赤ちゃんに触らせて差しさわり無い物か判断のうえ、ご活用ください。
お姉さん・お兄さんになったら知育要素もプラス
ビジーボードは赤ちゃん限定ではありません。むしろ2歳以降の方が、チャレンジできることが増えて楽しめるかもしれません。
(1)ボタン留め
リボンなどを輪にして固定してボタンループを作ります。片側にボタン、反対側にループのセットを3つほど作り並べます。
(2)三つ編み
色の違うリボンや丸紐を3本束にして固定する。大人が途中まで編んで、お手本を見せましょう。
(3)リボン結び
有効ボードに紐を通し、リボン結びの練習を。レースアップの靴紐のようにバッテンを描いて穴に通すとボードが可愛く仕上がります。
小さい子供には難易度が高いアクティビティですが、手先の感覚を養うことにも繋がり、おすすめですよ。
おわりに
目にする物、触れる物に興味津々の赤ちゃん。ビジーボードは赤ちゃんの好奇心を高めてくれるアイテムです。手作りする際は安全面で注意が必要ですが、ママ・パパからの最高のプレゼントになってくれるでしょう。
子どもの月齢、年齢に合わせて内容を変えていくのもビジーボードの醍醐味かもしれません。ぜひ、これを機に日々の育児にに取り入れてみてはいかがでしょうか。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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