袴を着る際に気を付けておきたいこと
普段、なかなか着る機会のない袴ですが、着せる前に注意しておきたいことがあります。
どんなことに注意したらよいのか、みていきましょう。
袴はOKか学校に問い合わせておく
そもそも小学校では袴の着用を禁止にしているところがあります。理由として
- 着崩れしても教員がお世話できない
- 子どもが着慣れていないので、動作が遅く式の進行に影響する
- 他の子どもと差が出てしまい、袴以外の親からクレームがくる可能性がある
などがあるようです。
大切な行事ですから、すみやかに執り行いたいのが学校です。当日は先生も忙しいので、袴のお子さんを気にかけている時間はありません。袴を考える前にきちんと学校側に確認を取りましょう。
足元は草履?袴にブーツ?
袴ばかりに気を取られて忘れがちなのが靴です。袴といえば足元は草履かブーツですが、小学生は歩きやすいブーツがおすすめです。草履は脱げやすく、登下校も転ばないか心配ですよね。草履だと靴下の代わりに足袋をはくことになりますが、足袋は生地が厚く、上履きに履き替えるのも大変になります。ブーツをはく場合は、側面にファスナーが付いていて脱ぎ着しやすく、丈が短めのものを選ぶと歩きやすく安全です。
しかし卒業式が行われるのは学校の体育館が多いので、式の最中は上履きに履き替えます。袴姿が台無しにならないように上履きをきれいに洗っておくことも忘れずにしましょう。
トイレはどうするか教えておこう
袴でトイレに行くのは、小学生には少々難しいですよね。大人でも袴でトイレに行くのは気を遣います。学校によっては和式トイレの場合もあるので袴を汚しかねません。しかし袴はスカート状になっているためいちいちいち脱ぐ必要がありません。お子さんにしっかり教えておけば一人でトイレも大丈夫です。
トイレの手順
- 両袖を汚さないよう、帯と袴の間に挟む
- 袴、長じゅばん、裾よけと、うえから順番にたくしあげて手で持つ
- トイレが終わったら、1枚ずつ丁寧に裾を戻していく
- 袖を元に戻す
- 着崩れしていないか、鏡でチェック
手を洗うときも、袖がぬれないように気を付けましょう。
着崩れしない所作を教えておこう
着慣れない袴を着せる際には、普段の所作も教えておきましょう。こうすることにより、着崩れをだいぶ減らすことができます。着付けた朝に、動作の確認をしてあげるとわかりやすいですね。
歩き方
普段より少し歩幅を狭くして、ゆっくり歩くようにしましょう。大股で歩くと、着崩れの原因となります。
椅子に座るとき
袴の後ろを少し持ち上げて膨らませてから、浅めに腰掛けるのがポイントです。スーツスタイルのようにおしりをなでて座ると、背中が引っ張られてひもが緩む原因となります。
また、深く腰掛けると袴の折り目が広がりすぎて、だらしなく見えてしまいます。着崩れしないためにも、背もたれによりかからず背筋は伸ばして座りましょう。
階段の上り下り
長い裾を踏まないように、裾の両脇から手を入れて少し持ち上げましょう。下りは足元が見えにくいので裾をおしりの方に持ち上げ、ゆっくりと下りるように教えましょう。
手を挙げるとき
普段通りに手を挙げると、袖口から腕が大きく出てしまいます。手を挙げるときは片方の手で袖口を軽く押さえましょう。
防寒対策をしておこう
卒業式は体育館で行われることが多いですが、春といっても3月の体育館は底冷えする日もあり、スカート状の袴は足や腰が冷えがちです。また、大きな袖口からも冷気が入ってきます。防寒対策として、袴の下に温かい肌着を着ておきましょう。手を挙げても袖口から肌着が見えないように、七分袖の肌着がおすすめです。下は丈が短めのレギンスをはいておくとよいでしょう。レギンスをはく場合、股上を帯で抑えてしまうとトイレで脱ぎ着がしづらくなるので、着付けの際は注意してあげてください。
おわりに
袴を準備して朝から着付けるのは大変ですが、やはり袴姿は目を引くし、とてもかわいいですよね。一生に一度の小学校卒業式、ママは着物でお子さんは袴というのもいいのではないでしょうか?卒業式を気持ちよく迎えるために、袴の場合は事前準備をしっかりとしておきましょう。
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3人の子を持つ母親で元保育士。
早起きして高校生のお弁当づくりに励む日々を送っています。私の元気の源は推し活。推しってどうしてあんなに尊いのでしょうか。
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