保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
赤ちゃんが家にいると、どうしても話しかけるときに赤ちゃん言葉になってしまいませんか?かわいさあまっていつのまにか自然に赤ちゃん言葉が出てしまう人も多いと思います。赤ちゃん言葉で話すことは赤ちゃんにとってよいことなのでしょうか。それとも悪いことなのでしょうか。その効果やメリット、デメリットについてご紹介します。
赤ちゃん言葉を使って話すメリット
ついつい使ってしまう赤ちゃん言葉。赤ちゃん言葉を使って話すことにはどんなメリットがあるのでしょうか?赤ちゃんの成長に大きなメリットがあるのなら積極的に話しかけていきたいですよね。メリットを三つご紹介します。
赤ちゃんに楽しい気分を与えることができる
赤ちゃん言葉は、「わんわん(犬)」、「にゃんにゃん(猫)」など同じ音を繰り返して使う言葉がたくさんあります。この赤ちゃん言葉は赤ちゃんを楽しい気分にさせることができると言われています。リズム感がある言葉なので、もし意味が分からなくてもなぜか楽しい気分になってしまいます。積極的に使っていきたいですね。
赤ちゃんの語彙(ごい)力の発達が早くなる
赤ちゃん言葉を使って話しかけられた赤ちゃんの方がそうではない赤ちゃんに比べて2歳時点での認知している語彙(ごい)数が多かったという研究があります。赤ちゃん言葉は赤ちゃんの語彙(ごい)力を育てるのに適しているのですね。赤ちゃん言葉で赤ちゃんとのコミュニケーションが円滑にとれるという点がよい影響を及ぼすのではないでしょうか。
赤ちゃんが言葉に興味を持ちやすくなる
赤ちゃん言葉で話すときはゆっくりとした話し方で優しい声色になりますよね。赤ちゃんはお父さんやお母さんの優しい声色をきちんと聞いているので、赤ちゃん言葉で話しかけた方が赤ちゃんは言葉に興味を持ちやすくなります。そうすると自分でお母さんやお父さんの赤ちゃん言葉をまねして自然と言葉を覚えていくのです。
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赤ちゃん言葉を使って話すデメリット
赤ちゃん言葉を使って話すことにはひとつだけデメリットもあります。もちろんよいこともたくさんあるのですが、度が過ぎると悪いこともあるということは覚えておいた方がよいかもしれません。デメリットと対処法をご紹介します。
正しい言葉を覚えなおす時間がかかる
赤ちゃん言葉で言葉を教えていると、あとできちんとしゃべれるようになってから正しい言葉を覚えなおすことが子どもの負担になると考える人もいます。確かにせっかく覚えた言葉をまた覚えなおすのは難しいことですね。しかも赤ちゃん言葉は擬音や鳴き声を模した言葉がほとんどなので正しい言葉とかけ離れている言葉が多いことも不安のひとつです。
赤ちゃん言葉はそのうちちゃんと治る?
赤ちゃん言葉を使うとなかなか治らないのではないかと不安になるお母さんも多いと思います。確かにいつまでたっても「サ行」が言えない、言葉を覚えてくれないなど子どもの言語の発達について悩みを抱えている人もたくさんいます。たくさんの人と話をする中で自然と治る子どもが多いので大半の場合は心配ありません。実際に大人や保育園幼稚園の友達とお話しする機会が増えることで自然と治っていくものなので気にしなくても大丈夫。たくさんお話しする機会を作ってあげましょう。
なかなか治らないときはこんな可能性も…
赤ちゃん言葉がなかなか治らない子どもは、舌の発達が遅れていたり、構音障害であったりなどの恐れもあります。大半は気にするようなことではないのですが、もしどうしても気になってしまうのであれば病院で診てもらうのもひとつの方法です。お母さんがあまり不安になって神経質になるのはよくありません。まずは周囲の人に相談しましょう。
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20代後半のコンサル系OL。キャリアアップを目標にしながらも結婚や出産、子育てに対する興味関心は高め。将来のお勉強の意味も込めて、子育てに関する耳寄り情報を皆さんにお伝えできればと思います。
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