妊娠していることが分かると気になるのが、赤ちゃんの性別です。男の子か女の子かどっちがよいかは別にしても、出産後の準備を進めるにあたって分かっていたほうがいいケースもあります。どちらにしても元気に生まれてくれることに越したことはありませんが、昔からの言い伝えで「一姫二太郎」は育てやすいといわれています。ここでは「一姫二太郎とは何なのか?」「育てやすいといわれている理由」などをご紹介していきます。
昔からいわれる「一姫二太郎」とは?
まず一姫二太郎の意味をご存じでしょうか?これは子どもが生まれる順番を意味しています。最初に女の子が生まれ、次に男の子が生まれることが理想的であるということです。女の子が一人、男の子が二人の三人きょうだいという意味ではないのです。ちなみに二太郎の「太郎」は太郎・次郎・三郎の順番から、長男であることを指しています。
一姫二太郎の発祥と起源 その1
一姫二太郎の起源にはさまざまな説がありますが、その一つは「男が家督を継ぐ」という考えから誕生した言葉だといわれています。最初に女の子が生まれるということは、お姉ちゃんになるわけで、その後に生まれて来る弟たちのお世話ができるという観点から、最初の赤ちゃんは女の子がよいとされていました。男系社会といわれる、日本の家督制度ならではの考えです。
一姫二太郎の発祥と起源 その2
明治時代に入るまで、お殿様といわれる戦国大名たちは多くの側室を持ちました。それだけ男の子を望んでおり、女の子を産んでしまった母親を慰めるためにも「一姫二太郎」を使用していたとも考えられています。悲観せずに、一姫二太郎という言い伝えを聞かせ、次は元気な男の子を産んでほしいと母親たちへの慰めの言葉として成り立っていたという説です。
現代で間違われて使われている「一姫二太郎」
時代を経て言葉の意味が変わったり、間違った使われ方をしたりすることは多々あります。現代では「一姫」という言葉に対して女の子が一人だけ、「二太郎」では男の子を二人産むという意味で解釈している方も多いようです。しかし、正しくは先述した通り、「女の子が生まれた後に男の子が生まれる」という子どもが生まれる順番のことを指します。
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一姫二太郎は現代でもよいのでしょうか?
ここまでは昔に一姫二太郎がよいとされていた理由を紹介していきました。次は現代に置き換えて考えてみましょう。今の時代でも最初に男の子が産まれるより、女の子が生まれるほうがよいのでしょうか?理由と共にご紹介します。
女の子は男の子に比べ病気に強い
子育てというのはどの時代であっても大変なことといえます。赤ちゃんがぐずると精神的にも肉体的にも疲労困憊(こんぱい)してしまいます。それでいて女の子は夜泣きも少なく、赤ちゃんの頃から病気にもなりにくい体質も持っており、男の子よりも育てやすいといわれています。初めの内は誰でも慣れない育児なので、手のかかる男の子よりも、最初は女の子がよいという説があります。
女の子はお母さんのお手伝いをしたがる
男の子に比べ女の子は母親がしている家事や育児に早い段階で興味を示します。昔の諸説で弟のお世話役のために女の子が望ましいとされた考えに通ずるものがありますが、女の子が育児に興味を示すことは現代でも共通していることです。それ以外にも、女の子の人形遊びやおままごとなどの遊び方は、男の子に比べ手がかからないことも挙げられます。
出産の観点でも最初は女の子が重宝
赤ちゃんの性別に関わらず、「二人目のほうが楽だ」という意見を聞いたことがある人も少なくはないでしょう。男の子は女の子に比べ骨格がしっかりしています。初産で出産するには結構時間がかかる妊婦が多いようです。しかし、骨格が男の子より小さい女の子を先に産むことで産道が慣れ、二人目からの出産は少し楽になるという考え方があります。
最近は話し相手として女の子を望む
現代社会の多くの若いママは、最初に女の子を望んでいるようです。これは母親からすれば、将来的に話し相手になりやすい娘を最初に産み、二人目はその後でゆっくり考えるということが浸透しています。また、娘というのは嫁に行ったとしても、孫を連れて実家に来る機会が多いこと関係しています。逆に男の子というのは実家に顔を出すことが女の子に比べ少ないです。このことからも最初の娘を産みたいというのが現代的といえます。
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2歳と5歳の男の子を育児中の母です。わんぱくな男の子たちに日々振り回されています。
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