新エンゼルプランから現在までの変遷
エンゼルプランを引き継ぐ形で始まった新エンゼルプラン。その後、政府の子育て支援対策は時代のニーズと共に少しずつ変化していきました。新エンゼルプランから現在に至るまでの子育て支援対策は、どのような流れで進められてきたのでしょうか。
2004年「子ども・子育て応援プラン」
2004年に「子ども・子育て応援プラン」が策定されました。これは、前年にさだめられた少子化社会対策基本法とその指針である少子化社会対策大綱を具現化するためにさだめられたものです。新エンゼルプランから引き続き仕事と育児の両立をめざす内容がメインで、「若者の自立とたくましい子どもの育ち」という新たな項目が追加されました。
2010年「子ども・子育てビジョン」
2010年に策定されたのが「子ども・子育てビジョン」です。この政策は、従来の「家庭や親が担う育児」という考え方から、「社会全体で支える育児」へと発想を転換するためにさだめられたものです。今まで行ってきた少子化対策が目覚ましい成果をあげていないことから、子どもと子育てのための支援を拡充していくために制定されました。
2015年「少子化社会対策大綱の改定」
2015年3月に閣議決定された「少子化社会対策大綱の改定」は、2020年までの少子化対策のガイドラインです。「結婚、妊娠、子ども・子育てに温かい社会の実現をめざす」という大前提のもと、さだめられました。この政策の重点課題として、子育て支援のさらなる充実、若者が結婚・出産しやすい社会の整備、多子世帯への配慮、男女の働き方改革などがあげられています。
おわりに
エンゼルプランからスタートした日本の少子化対策・子育て支援政策は、時代の変化と共に少しずつ形を変えながら進められてきました。しかし、いずれも結果を残すにはいたっておらず、少子化は進む一方です。結婚しない・できない若者の増加、そして子どもを産む自由・産まない自由もあります。日本の少子化問題はまだまだ課題が山積みといます。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
二人の男の子の母です。もともと野球ファンでしたが、今は息子の影響ですっかりサッカー狂になりました。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。