子どもが小さいときは、子どもが自分で行った歯磨きの後に、お母さんやお父さんによる仕上げ磨きを行うように歯医者さんで指導されることが多いと思います。しかし、子どもが大きくなるにつれて仕上げ磨きは子ども自身に任せるようになっていきますよね。仕上げ磨きはいつまで続けるべきなのか、今回は、仕上げ磨きが必要な時期とその理由についてご紹介していきます!
理想は12歳頃まで仕上げ磨きを行う
仕上げ磨きとは、子どもの歯の磨き残しがないように、両親がもう一度歯磨きをしてあげるというものです。自分で歯磨きをした後に、お母さんの前で横になって口を開けて、歯を磨いてもらう。それが面倒だと感じる子どもが多いのですが、理想は12歳頃までは仕上げ磨きを行ったほうがよいそうです。元々は6歳までが仕上げ磨きの時期だという認識の歯医者さんが多かったのですが、最近では12歳まで必要だと答える歯医者さんが増えてきています。
手首の機能が発達するまでは必要
子どもの歯磨きで、歯ブラシをぎゅっと握り、上も下も同じ握り方で磨いている姿を見ると、「手首をひねればいいのに」と思ったことがあるかもしれません。子どもは磨き残しがありそうな磨き方をしていますが、これは子どもの成長の関係で手首をひねるのが苦手だということが原因です。子どもが手首をじょうずに返して歯の裏側をしっかり磨けるようになるのは小学校高学年になってからなので、低学年の頃は磨き残しができてしまいます。
空間把握能力がないと磨き残しができる
子どもの空間把握能力は大人よりも低いので、どうしても奥歯の位置をしっかり理解することができずに磨き残しができてしまうのだそうです。小学校高学年になるとだんだんと空間把握できるようになってくるようなのですが、低学年はなんとなく歯ブラシを動かしている感覚に近いので、どうしても磨き残しができてしまうのです。
しっかり自分で歯を磨けるようになるのは12歳
手首の関節や、空間把握能力が発達していないと歯の磨き残しができてしまうので、仕上げ磨きが必要になります。それらの機能が発達するのが12歳頃までなので、子どもの歯を守るためにも、仕上げ磨きは積極的に取り入れたほうがよいでしょう。
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仕上げ磨きがある三つの理由
そもそも仕上げ磨きはなぜ必要なのかをご紹介します。子どもは歯が生えてから食べられるもののレパートリーが増えていくので、どうしても歯が汚れやすくなってしまいます。また、歯医者さんの認識では、子どもの歯はほとんど自分では磨けないと考えているそうです。では、その理由などをご紹介していきます。
(1)子どもの歯磨きはほとんど磨けていない
小さい子どもに歯ブラシを持たせても、興味があるものに注意がいってしまって、ほとんど歯磨きを行っていないのと同じなのだとか。空間把握能力がないので、本来は鏡を見ながら真剣に磨く必要があるのですが、鏡を見て真剣に磨いている子は少ないのではないのでしょうか。テレビやおしゃべりに夢中になって結局磨けていないことが多いそうです。
(2)生えはじめの永久歯は虫歯になりやすい
子どもの歯は生え変わります。6歳ごろから前歯が生え変わっていき、12歳ごろには奥歯も生え変わり、大人の歯列が完成します。生えたばかりの永久歯は歯をコーティングする役割の象牙質と呼ばれる部分が発達していないので虫歯になりやすく、虫歯になると進行も早いので、歯磨きはしっかりと行う必要があります。虫歯から歯を守るためにも、仕上げ磨きはとても重要なのです。
(3)永久歯が生えそろうまでは仕上げ磨きを
永久歯が生えそろうまでは、しっかりと仕上げ磨きを行うほうがよいでしょう。特に生えはじめの奥歯は自分では磨きにくく、歯石が溜まりやすいです。虫歯にならないように仕上げ磨きでケアする必要があります。
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20代後半。家族構成は妹と妹の息子です。大学卒業後機械メーカー勤務、その後ライターになるために脱サラ。現在は塾講師とライターで生活しています。教員免許中学・高校 数学理科を取得。子どもが自ら考えて成長できる場を作っていきたいと考えています。
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