小学校の英語教育に家庭で備えることは?
小学3年生から始まる外国語活動、そして5年生から科目に加わる英語。「塾や英会話スクールに通わせた方がいいの?」と考える保護者の方もいらっしゃると思いますが、まずは子どもが学校の外国語活動・英語の授業に楽しんで参加できるよう、サポートすることが大切です。
家庭でも英語に触れる機会をつくる
小学3・4年生の外国語活動では、「聞く」「話す」ことに重点が置かれます。アニメのDVDや動画、歌など身近にあるものを使い、英語に触れる機会を家庭でもつくってみましょう。ちょうど3・4年生のころは耳が発達し、たくさんの英語に触れることで耳を英語の音に慣らすことができます。毎日、ほんの数分でいいので続けていきましょう。
実際に学校で外国語活動が始まると、学校で習ったフレーズを家庭でも使うよう促してみましょう。習ったことを使うことで身につけることができます。5・6年生になり、教科としての英語が始まっても、たくさんの英語を聞き、習ったことを使う機会をつくるというスタンスを家庭で続けてください。そして、英語を少しでも聞き取れたり、習ったフレーズを使って言いたいことを表現できたりしたときは、ぜひ褒めてあげてください。たとえ、細かい文法を間違えても、大切なのはどんどん使うこと。英語を理解し、英語で表現することの楽しさを子どもに感じさせてあげましょう。
大人も一緒に楽しみ、学ぶ姿勢を
英語に限らず、すべての教科に共通することですが、子どもだけに「テストで必要だから、英語を勉強しなさい」と押し付けてしまっては、英語は楽しいものではなくイヤなものになりかねません。子どもをサポートしつつ、保護者の方もぜひ一緒に英語でコミュニケーションを取ってみてください。
また、英語の「読む」「書く」「聞く」「話す」という四つの技能を身につけるだけではなく、外国の文化や言語に関心を持つことも、小学校の英語教育における大切な目標となっています。テレビのニュースや日々の生活の中で、外国語や外国の人、文化に接する機会は少なくありません。「あのお店はどこの国の料理かな?」「何語で書かれているかな?」などと問いかけて、子どもの興味を引き出してあげましょう。
おわりに
2020年から新しく始まる小学校の英語教育は、10年間かけて英語の四つの技能を身につけるための入り口であり、早期教育とは異なります。先取り教育をする必要はなく、他の教科と同様、学校で習ったことを家でも反復し、さらに興味が深まるようなサポートをしてあげましょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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