将棋といえばお年寄りの趣味、なんていうのは大間違い!書籍や映画の影響もあって、将棋ブームが再燃しています。将棋は大人だけでなく、幼い子どもでも取り組める競技。子どものころから将棋に取り組めば、さまざまなスキルや素養を伸ばせるといわれています。とはいえ何歳ごろから始めればいいのでしょうか?今回は、将棋を子どもにやらせるメリットや、始め方をご紹介します!
プロデビューも夢じゃない?将棋の始めどき
2016年12月、藤井聡太棋士が14歳2カ月で史上最年少のプロ棋士となり、大きな話題を呼びました。中学生でありながら、プロとして活躍する藤井棋士(現七段)のニュースを見て「うちの子にも将棋をやらせたい」と思ったママもいるのではないでしょうか?
そもそも将棋は何歳から打てるのか、始めどきを考えてみましょう。
中学生でプロ入り!若手大活躍の将棋界
藤井棋士がプロ入りを決めた対局相手は加藤一二三(ひふみ)九段。弱冠14歳と76歳の最年長棋士がぶつかりあったこの戦いは、藤井四段(当時)が白星の結果。加藤九段はそれまで最年少記録(14歳7カ月)を保持しており、これを藤井四段が塗り替えたことでも歴史的な一局となりました。
藤井聡太プロはその後も快進撃を見せ周囲を驚かせましたが、子持ちのママなら「中学生でプロ入り?」と、ローティーンのうちから活躍していることにビックリしてしまいますよね。
将棋の始めどきは6歳未満!?
中学生でプロデビューした藤井棋士が将棋を始めたのは5歳です。また、一昔前の調査ですが、プロ棋士(引退を含む)161名を対象としたアンケートによると、将棋を始めた時期は「7歳~8歳(小学校1、2年生)」が第1位(43名)。僅差で2位になったのが「~6歳(幼稚園生くらい)」(40名)という回答でした。こんなに幼いうちから将棋を始めているとは、驚いてしまいますね!
始めたきっかけとして多いのは「家族の影響」。プロ棋士はもちろん一般の人でも、文字が読めるか読めないかの時期から始める人が珍しくありません。幼いうちから将棋に触れ、頭脳と感性を活用することで、ルールを体得していくのです。
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今、将棋が熱い!子どもにやらせたい理由
人気漫画「3月のライオン」(羽海野チカ・作)や新潮学芸賞受賞作である「聖の青春」(大崎善治・著)など、将棋を扱った作品が映画化され、メディアにたびたび登場しています。これまでの将棋に対するイメージを覆す流行ぶりで、子どもの習い事としても注目の的なのです。
将棋は「お年寄り」がやるものではない!
将棋といえばお年寄りに人気な娯楽というイメージがありますよね。藤井棋士が将棋を始めたのも、おばあちゃんに教わったことがきっかけだそうです。ゲームもDVDもなかった時代、将棋や囲碁は多くの人に愛される“庶民の娯楽”だったといわれています。そんな将棋が、見直されています。
今はスマートフォンでゲームなどを手軽に楽しめる時代。だからこそ、決して簡単ではない将棋は一度やりだすととことん“ハマる”競技です。将棋を始めてから「子どもが変わった!」という声が続々寄せられています。
将棋をやると頭がよくなる?三つのメリット
将棋を習うメリットとして、次の三つが挙げられます:
頭がよくなる
将棋は“頭脳のスポーツ”とも呼ばれます。先々の手を読み、ベストな道を探す。勝負の勘も重要ですが、それだけでは通用しない、頭脳の戦いです。記憶力や思考力などが飛躍的にアップするといわれています。プロ棋士には東大や早慶大など、有名大学出身者も多くいます。将棋に必要なスキルを思えば納得ですね。
積極性を伸ばせる
集団で行うスポーツは苦手という子どもでも、盤をはさんだ勝負では生き生きすることがあるそうです。将棋は一対一の真剣勝負。対局を通じて、積極的に自分力を発揮できるでしょう。
辛抱強くなる
「待つ」時間は、対局の中でも象徴的な時間です。将棋は相手あってこそ。相手の一手をじっと待ち、次の一手を考える。また、不利な局面ですぐに投了してしまっては勝ち進めません。将棋好きの子は我慢強く粘り強いといわれます。まさに一生役立つスキルですね。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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