2020年に学習指導要領の改訂があり、小学校の教育内容が大きく変化します。新1年生の保護者としては、今後の変化にどう対処すればいいのか、気になりますね。子どもたちには、どのような準備が必要なのか、3つの観点から考察しました。
1.自ら学ぶアクティブラーニングが主体に
新しい学習指導要領では、すべての教科で「アクティブラーニング」を目指すことが目標とされています。アクティブラーニングは、「主体的・対話的な深い学び」を意味しています。これまでの知識の獲得を重んじる教育とは方向性が大きく異なります。
主体性を重視した授業が増える!
主体的で対話的な深い学びとは、具体的にどのような学びなのでしょうか。主体的とは、子どもが自ら学ぶ意欲をもって授業に取り組むということです。「もっと知りたい」「なぜ?どうして?」という子どもの好奇心や知識欲を呼び起こすような授業が増えていくと思われます。また、対話的というのは、先生と子ども、および子ども同士のコミュニケーションを大切にするということです。グループ学習や、班ごとの話し合いなど、意見を出し合い、認め合う双方向的な授業が工夫されていくと考えられます。
自分で考え、知識を生かす力を身につけよう
もちろん、新1年生のまだ何もわからない間は、まず基本の知識を身につけることも大切です。文字の読み書きや、簡単な計算など、覚えなければいけないこともたくさんあります。ただ、こうした基本的な知識についても、「好きな本を読むため」であったり、「おやつを過不足なくわけるため」であったり、子どもの主体的な学びの意欲にそって身につけていくことがポイントです。何のために学ぶのか、学んだ知識をどう生かすのか、ということを意識できるような保護者の声かけが重要になります。
合わせて読みたい
2.小学校から英語が必修科目に
小学校では、国語・算数・理科・社会のほか、英語が必修科目になることが決まりました。1・2年生では特に変化はありませんが、これまで5・6年生でおこなわれていた「外国語活動」が小学校3年生からおこなわれることになります。
小学5年生で英語が教科になる!
「外国語活動」の主な目的は、英語力を身につけることではなく、コミュニケーションのスキルを上げていくことです。単語やアルファベットを覚えることよりも、英語を聞くことに興味をもったり、積極的に話したりすることが重要視されています。小学校5年生で英語は教科になり、通知表で評価がつくことになりますが、どのような視点で評価されるかは未知数です。しかし、英語の必修科目化は、中学学習範囲の前倒しではありません。「外国語活動」で子どもの意欲や興味が評価されたように、知識偏重型の評価基準にはならないだろうと予測されます。
まずは英語を好きになろう
「外国語活動」から「英語」の教科へ進む前に、まず体験してほしいのは、英語の楽しさです。英語は、世界で多くの人が使っている言語であり、コミュニケーションの手段。完璧な文法、ネーティブのような発音でなくても、十分です。それよりも、まずは「英語を使って誰かと話したい!」「何をいっているか知りたい!」という意欲を育てることが大切。英語ができる、できない、という評価は苦手意識を植え付けてしまう恐れがあります。低学年の間は、「勉強」ではなく、「コミュニケーションを楽しむ」つもりで英語や海外の文化に触れる機会を増やしていきたいですね。
合わせて読みたい
子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。