お風呂に入って耳がぬれてしまった場合など、さっと耳掃除をしてあげると子どもも気持ちが良さそうです。しかし、小さな子どもを中心に、耳かきの事故で緊急搬送されることがあるのです。ここでは耳かき事故の状況や原因、事故を防ぐための方法などについて詳しくご紹介します。日ごろ子どもの耳掃除をしている方はぜひこの記事を参考にしてください。
なくならない耳かき事故の状況とは
耳には快感を生じさせる神経があり、とても気持ちが良いものです。また耳あかが詰まっていると聞こえにも関わるため、できるだけ耳を清潔にしてあげたいと考えるパパやママは多いことでしょう。しかし小さな子どもを中心に耳掃除に関係する事故が多数起きているのです。
耳かき事故は1歳が最も多い
東京消防庁のまとめによると、平成24年から平成28年までの間に耳掃除に関連する事故で364人が緊急搬送されています。耳かきの事故は0~4歳が142人と特に多く、1歳が46人と最も多く、次いで2歳が43人となっています。ほとんどの場合が入院を必要としない軽症ではありますが、1歳が最も耳かき事故が起きやすいため注意が必要なのです。
耳かき事故の原因は何?
先の東京消防庁のまとめから、耳かきの事故原因についてご紹介します。以下のように耳かき棒を入れすぎてしまう事故や耳かき中に何かに接触してしまう事故が多く発生していることがわかります。
1歳児は自分で耳に入れてしまう事故が多発
0~4歳に限定した事故の割合では、誰かに耳かきをしてもらっている途中の事故よりも、自分で耳に何かを入れたことでの事故割合が高くなっています。特に1歳、2歳のうち49人が自分で耳に綿棒を深く差し込んでしまったり、異物を耳に入れたりしたことで緊急搬送されています。子どもが自分で異物を耳に入れてしまうことを防ぐためには、綿棒や耳かき棒を子どもの手の届かない場所で管理することはもちろん、猫砂や豆、ビーズなど細かいものを一人で触らせないように注意が必要です。
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耳かき事故を防止するためにできること
1歳、2歳に限定してしまえば自分で耳に異物を入れる事故が最も多かったものの、小さな子どもの事故では誰かに耳かきをしてもらったことによる割合が大きいです。うっかり子どもの耳を傷つけてしまわないように、実際の事故の状況を踏まえた注意点についてご紹介します。
綿棒を奥まで入れすぎない
自分では気を付けているつもりでも、子どもに耳掃除をしているうちに綿棒が深く刺さりすぎてしまうことがあります。耳の入り口から鼓膜までは大人は3cm程度、子どもの場合はわずか1cmとも言われています。どんなに優しくしているつもりでも鼓膜を傷つける危険性があるため、綿棒は差し込んでも大丈夫な長さに短く持ち、耳の入り口を簡単に掃除する程度にとどめておきましょう。
無理に耳の掃除をしない
子どもが耳掃除を嫌がる場合は、その後暴れて耳に刺さってしまう可能性があるため避けるのが無難です。また、ひざまくらでの耳かきも取れた耳あかが鼓膜の方に落ちてしまうためあまりよくありません。子どもの耳かきをする場合は、子どもが驚かないように事前に声をかけ、椅子に座っているときやテレビなど何かに集中しているときを狙って短時間で済ませるのがおすすめです。
何かとぶつかる危険はないか周囲に気を配る
耳かき中に子どもやペットがぶつかってしまい耳を傷つけてしまうという事故が発生しています。ペットや他の兄弟が遊んでいる場合は、突然ぶつかられてしまうことが考えられます。耳かきをする場合は部屋を変えるなど落ち着いて掃除ができる場所で行いましょう。
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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