待機児童にならないために、俗に言ういう「保活」をするワーキングママは増加傾向にあります。また、これに伴って、ペーパー離婚や勤務実態の虚偽記載をしてしまう保護者も、最近増加傾向にあるのです。今回は、ペーパー離婚と勤務実態の虚偽記載について、そして、刑罰に問われる可能性やその他のリスクについても併せてご紹介します。
ペーパー離婚って知っていますか?
最近よく耳にするようになった「ペーパー離婚」についてご存知ご存じでしょうか。離婚と聞くと、性格の不一致やどちらかの金銭トラブルなどといったイメージがありますが、ペーパー離婚はお互いが好き合った状態にあるというのです。
ペーパー離婚は事実婚!生活に変化はなし
一度は婚姻届を提出した夫婦が様々なさまざまな理由から離婚届を提出することを「離婚」と言いますいいますが、離婚届を提出したにもかかわらず、今までと変わりなく生活を送っていくことを「ペーパー離婚」と言いますいいます。つまり、ペーパー離婚をした後というのは、事実婚(内縁)状態にあるということです。ペーパー離婚をする理由については以下が挙げられます。
なんらかの事情で夫婦別性を名乗りたいときに
夫婦がお互いに自立した状態にある場合、特に女性の方が旧姓を望んでいる場合にペーパー離婚をすることが多くあります。特に、芸術家や著作家、思想家や学者などといった分野で働いている文化人に多く見られる現象です。また、夫婦別性について制度化しようといった議論も昔からされてきましたが、現在もまだ制度化するまでに至っていません。
不当な利益を得るために離婚する
子どもがいる場合において、通常の離婚で母親側が親権を得た場合には”母子家庭”と認められます。年収や、実家で暮らすのかなどといった状況によって変わりますが、通常の場合は生活保護制度や児童扶養手当制度などを受給しやすくなりますよね。これを逆手に取り、ペーパー離婚をして擬似的に疑似的に母子家庭である状況をつくるのです。
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ペーパー離婚の増加やリスクとは?
最近では、ペーパー離婚をする家庭が増加傾向にあるようです。この背景にはどのようなことが関係しているのでしょうか。また、ペーパー離婚に伴って刑罰に問われてしまう可能性や、その他リスクについても併せてまとめました。
保育園入園におけるポイントを獲得する
認可保育園に入園を希望する際はポイント制度になっているため、よりポイントが高ければ保育の必要性も高いと判断されます。ポイント加算の科目の1一つに「一人親家庭」があるため、少しでも多くポイントを獲得するためにもペーパー離婚をする家庭が増加傾向にあるのです。どの家庭もポイントは同じようなものになりがちなので、この1点は大きいですよね。
公正証書原本不実記載罪などの罪に問われる可能性
公務員に提出する書類に対し虚偽の内容を記載した場合は「公正証書原本不実記載罪」に問われてしまう可能性があります。しかし、婚姻関係や同居を解消する意思のないペーパー離婚であったとしても、”離婚届を提出して戸籍から離れる”という意思表示があるため、この刑罰は成立しません。内容に虚偽があったわけではないということが理由です。
ペーパー離婚におけるリスクとは?
こんなこと考えたくないことですが、ペーパー離婚中に配偶者の方が亡くなってしまう恐れもあります。遺産相続については夫婦であるのかそうでないのかの差は非常に大きく、子どもには相続権があるけれど元妻にはありません。いくら仲良くやっていたところで離婚は離婚ですから、遺産を相続することは不可能なのです。
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1歳の息子がいるシングルマザーです。最近は息子とのお菓子作りにはまっています。
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