普段はどうする?子どものしつけ
さて、ここまでは、親が現場にいる場合の子どものしつけについてお話ししてきました。しかし、親はいつも一緒にいられるわけではありませんね。保育園へ行ったり、実家に預けたり、上の子や下の子に気を取られたり、目が行き届かないシチュエーションもあるでしょう。
そこで、ここからは普段の生活の中でできる子どものしつけについて考えてみます。お友達に乱暴しない子に育てるためには、どんなことに気を配ればよいでしょうか。
先回りせず、子どもの要求を待とう!
前の見出しでは、「子どもが遊んでいるときには、様子を観察して、何を考えているか、感じているかを読み取るように」とお伝えしていましたね。ただし、それはお友達と関わる現場での話です。普段の生活では、なんでもかんでも先回りして大人がやってしまうことは逆効果になります。
生活の中では、子どもが自分の感情や欲求を言葉にする機会をなるべく多く作ってあげることが大切です。「どうしたいのかな?」「嫌なときはやめて、って言うんだよ」など、言葉が出やすいように誘導してみましょう。月齢が上がり、経験が増えていくと、だんだんと自分の要求を言葉で伝えられるようになります。
思い切って周りの人に助けを求めよう!
自分の子どもがお友達をかんだり、つねったりすることを平気に思うような人はいません。「しつけの仕方が悪いのだろうか」と悩んだり、「愛情が足りないのよ」と心ない言葉をかけられたりして落ち込むこともあるでしょう。「うちの子、少し乱暴なところがあって……」とはなかなか人には言いにくいことですが、思い切って話してしまうのも手です。
少し敬遠されてしまうかもしれませんが、なんの予備知識もなくかまれた、たたかれた、というよりは、最初からお互いに気を付けていた方がトラブルが少なくてすみます。こうした行動は成長する過程で治まっていきます。今の時期だけと思って、周りの人に助けを求めましょう。
おわりに
お友達に乱暴なことをしてしまう子どものしつけについて、現場での対応と普段の生活で心がけたいことの2方向からお話ししました。周囲の大人が温かく見守っていればいつか治まります。あせらずじっくり子どもと向き合っていきましょう。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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