途中まで順調だったトイレトレーニング。なぜか、夜だけおむつがやめられない!…そんな「夜間のおむつはずし」に悩むご家庭が多いようです。
こちらの記事ではトイトレの最終関門、”夜のおむつ問題”に焦点を当てて対策やママ達の実体験をご紹介します。「いつまで夜用おむつを使い続けるの?」「おねしょが続いて困っている」などのお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「夜だけおむつがやめられない」子が多数!
トイレトレーニングを進めて、日中はおむつなしでも過ごせるようになった!そんな我が子の成長に喜んだのも束の間。「そういえば、夜はおむつのままだけど…。」とお悩みのママ・パパが多いようです。自然に外れるものと思っていた夜用おむつ。5歳、6歳で外れないケースも少なくないようですよ。
ウチだけ?夜のおねしょ・夜だけおむつ問題
医薬品グループのフェリング・ファーマが実施したこんな調査があります。小学校1年生~3年生の子を持つ親に、夏のお泊り行事で不安はないか質問したところ、「夜のおねしょが心配」という回答が寄せられました。おねしょに関して「心配」~「少し心配」と答えた人を合計すると、全体の43%を占める結果。
また過去にしたことがある、おねしょ対策を聞いたところ「パンツをおむつに替えて寝かせる」が38.5%。つまり、6歳以降の小学生であっても夜間のトイレ問題はよくある悩み。そして夜だけおむつを経験したご家庭も決して珍しくないようです。
なぜ夜におねしょをしてしまう?
昼間はトイレもバッチリできている…。
それなのに、なぜ夜だけおむつが外れないのでしょうか。夜のおねしょの原因は主に2つあるといわれています。
一つ目は、寝ている間にオシッコの生産量を抑えてくれる「抗利尿ホルモン」の分泌が少ないから。そして二つ目は、膀胱がまだ小さかったり機能が未熟だったりして、オシッコを溜めておけないからです。
5歳以上で3か月以上おねしょが続く場合は、「夜尿症」と診断される可能性もあります。
また、日本泌尿器科学会によると「夜尿症は親の育て方や子どもの性格の問題ではありません」とのこと。つまり、これまでのトイトレの進め方や、しつけが間違っているといった理由ではないようです。
合わせて読みたい

夜だけおむつを卒業したい!おむつ外しの方法は
トイトレも長期化してきて、親の疲れもピーク。夜用のおむつ代ももったいないし、年齢的にもそろそろ外れてほしい。…こんな願いを実現するために、どんな対策があるでしょうか。
夜だけおむつの卒業法を、気持ちやコミュニケーションなどのソフト面、そして物理的な対策のハード面に分けてご紹介します。
夜だけおむつの対策(1)ママ・パパの接し方が重要
トイレトレーニング全般にいえることですが、親が叱ったりイライラをぶつけたりすることは、おむつ外れが遠のく原因となります。
おねしょをしなかった、夜用のおむつが濡れていなかった朝は「やったね!」「すごいね!」と親子で喜びたいものです。…そうと分かりつつも、トイトレも長引くと最初のようなモチベーションが保ちにくいかもしれません。
子どもが4歳5歳になると親の気持ちを想像して不安になることも増えてきます。成功して喜んだ次の日に失敗すると、「今日は漏らしてしまった。喜ばれない。」と、落ち込んでしまうかもしれません。トイトレは行きつ戻りつ。過剰に盛り上げる必要はありませんし、一喜一憂せず見守っていきたいですね。
また、5歳~6歳以降は周囲から心無い言葉をかけられないよう、他言しないことも大切です。たとえば久々に会った祖父母に知らせてしまい、「まだ夜におむつを履いてるんだって?」と言われる、など。子どものプライバシーを守り、専門家に頼る以外は家庭内にとどめておきましょう。
夜だけおむつの対策(2)寝る前の3つのポイント
夜のおむつ外しのために、寝る前に実践しておきたいポイントが3つあります。
- 過剰な水分摂取は控える
- 寝る前のトイレを習慣づける
- 夜間のトイレへの動線確保と着替え準備
(1)は基本的なことですが、特に夕食時にジュースを飲むなど、ついつい水分を摂りすぎてしまっている場合は控えておきましょう。
(2)寝る直前のトイレは「お漏らししないように」と言いすぎると、プレッシャーから寝付けなくなる子もいるため要注意です。「ママも行くから一緒に行っておこう」などと自然に誘ってはいかがでしょうか。
そして(3)、深夜にトイレに行きたくなった際にスムーズに行けるように環境を整えておきましょう。布団周辺を片付けておく、常夜灯を付けておく、など。万が一、パジャマを濡らしてしまった時のための着替えなどもご準備を。今は夜用おむつで間に合ってしまっている子も、おむつ外れの過程で、突然、深夜に「トイレ!」と言い出すこともあります。
合わせて読みたい


30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。