近年では宅配ボックスを利用するご家庭が増えています。共働きやネット通販の利用によって、不在時でも荷物を受け取ることができる宅配ボックスは大変便利です。育児中のママで利用している人も多いでしょう。しかし、宅配ボックスに子どもが閉じ込められてしまったという事故が発生しているのをご存じですか?今回宅配ボックスが絡む事故の事例と、子どもへの注意喚起についてご紹介します。
宅配ボックスに子どもが閉じ込められる事例二つ
東京消防庁によれば、2012年以降、宅配ボックスに子どもが閉じ込められたという事故が4件発生しているとのこと。今回はその中の事例二つについて見ていきましょう。
かくれんぼをしている最中に偶然カギが…
2016年6月に7歳男児が宅配ボックスに閉じ込められ、救出後に救急搬送されました。お友達と一緒に、お友達のマンションエントランスでかくれんぼをしていて宅配ボックスに隠れたところ、何かのはずみでカギがかかり閉じ込められてしまったのです。
6月といえば徐々に暑さが増してくる時期。もしもすぐに出られずに、お友達に見つけてもらえず放置された場合、熱中症などさまざまな危険がともなうことが予想されます。
きょうだいで遊んでいたところ、自動的にカギが…
2012年4月に5歳男児が救急搬送された事故です。自宅マンション内の宅配ボックスで兄と一緒に遊んでいて、扉を閉めた時に自動的にカギがかかってしまいました。この時は通行人が119番通報をしてくれたのが幸いしましたが、長時間閉じ込められていたと考えると大変危険だとわかるでしょう。
この他にも、8歳男児がかくれんぼをしていて、3歳男児が遊んでいて…という事故が起こっています。複数の子どもと遊んでいる場合だと発見されるまでの時間が比較的短いかもしれませんが、もしも一人で遊んでいて閉じ込められてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか。親としては、宅配ボックスについてどんな危険性があるのか、よく熟知しておくことが大切です。
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マンションの宅配ボックスの構造とは
宅配ボックスは、ロッカーのようなイメージをされる方が多いでしょう。さまざまなメーカーが販売している個人宅で設置可能なものや、マンションの共用部分に設置されているものなどがあります。宅配ボックスの構造はどのようになっているのでしょうか?
宅配ボックスってどれくらいの大きさ?
まずは上記でご紹介した2016年の事故がおきた宅配ボックスの大きさについて見ていきましょう。マンション共用部分にある宅配ボックスで、高さ42センチ・幅45センチ・奥行き49センチ、床からの高さは42センチです。
宅配ボックスにはさまざまな大きさがありますが、事故のあった上記サイズは平均的な大きさといえるでしょう。マンションでは、高さ164センチ・幅41・1センチ・奥行き48・2センチという大きいサイズの宅配ボックスが設置されている場所もあるようです!
大変便利ではありますが、子どもが簡単に入れてしまう大きさであり、注意が必要ですね。
最近ではマンションだけでなく戸建てで個人購入されるご家庭もありますので、子どもには「宅配ボックスがあっても触らないように」と伝えておきましょう。
さまざまな構造の宅配ボックスがある!
宅配ボックスは多くのメーカーが製造・販売しています。戸建て用では数千円~数万円で購入できるものも。構造自体もいたってシンプルなダイヤルキータイプから、カードキータイプ、雨水対応型タイプなどさまざまです。
現在では安全面を考慮した機能が付随した宅配ボックスも注目されています。ボックス内部に非常解錠用レバーがついたタイプ、人感知センサー機能がついたタイプなどがあり、小さな子どもがいる家庭でも安心できる構造の宅配ボックスとなっています。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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