乳児のギャン泣き期「パープルクライング」
乳児には特によく泣く時期があり、特に異常がないにもかかわらず泣きやまないという行動を示す時期があることがわかってきています。赤ちゃんの泣きのピーク、生後2週目ごろ〜生後3、4カ月ごろの時期を、その特徴から「パープルクライング期」と呼ぶことがあります。
パープルクライング期とは何か?
生後2週間〜生後4カ月ごろの乳児には、特徴的な泣き行動がみられます。その特徴として挙げられるものは次の六つです。
- 生後2カ月ごろに泣きのピークを迎える(Peak of crying)
- 予期せず衝動的に泣いたり泣きやんだりするがその理由は不明(Unexpected)
- なだめても効かない(Resist to sooth)
- 痛みがなくても痛そうな表情で泣く(Pain like face)
- 1日に5時間以上もの長いとき泣き続ける(Long lasting)
- 午後遅くから夕方に特によく泣く(Evening)
このような特徴がみられる生後2週間〜生後4カ月ごろの期間を、それぞれの頭文字をとってパープル(PURPLE)クライング期と呼んでいます。
パープルクライング期、いつからいつまで?
パープルクライング期は、生後およそ2週目ごろから始まります。一般的には、生後3〜4カ月ごろまでつづきますが、長くとも生後5カ月くらいで終わるのが大半です。突然泣き出し長時間泣き続けるので、赤ちゃんに何か異常があるのではと心配になりますよね。しかし、このパープルクライング期はとても正常な発達の一段階で、どの子もこの段階を経るといわれています。つまり、赤ちゃんは生後5カ月目くらいまではギャン泣きするものなのです。
おわりに
パープルクライング期は生後5カ月ごろまでつづくこともありますが、言い換えれば「赤ちゃんのギャン泣きは生後5カ月ごろまで」ということでもあります。周りと協力しながら成長の一段階を乗り切っていきましょう。
赤ちゃんが泣くことは大切なサイン ~ 泣きのピークに頼りになるパパの存在 ~・東邦大学医療センター大森病院
乳児の泣きへの対応に関する教材による虐待効果に関する研究・国立成育医療研究センター
教えて!コラム⑤なんでこんなに泣くの?・南魚沼児童・障害者相談センターコラム
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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