小学校でダンスに取り組む狙い
小学校でダンスに取り組む狙いとは、何なのでしょうか。ダンスを含む「体育」という教科が目指しているのは「心身とともに健全な成長を促し、生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を養う」ことです。
そのために、体育で子どもにどんな力を身につけさせようとしているのか、ダンスや表現のケースに照らし合わせながら見てみましょう。
身体能力を身につけ、情緒の発達を促す
リズムや音に合わせて身体を動かすことで、身体能力が身につきます。また、さまざまなテーマに沿って身体を動かすことは、情緒面の発達や知的発育にもつながります。
身体能力と豊かな情緒、知的発育はどちらも体と心が健康に育つには欠かせません。2008年の学習指導要領にも「心と体をより一体としてとらえ、健全な成長を促すことが重要」としており、ダンスを含めた表現運動も心と体の成長を促すことを目的としています。
論理的思考やコミュニケーション能力を育む
体育の「表現運動」では「表現」と「ダンス」の2つの授業をします。表現では、テーマに合わせて体を動かしますが、中学年・高学年になると動きをつけるだけではなく、ひとつのストーリーを作り上げることにも挑戦します。
また、ダンスでも、学年が上がるとテンポや曲調に合う動きを作ったり、友だち同士でアドバイスを送りあったりといった指導が多いでしょう。こうした取り組みを通して、論理的思考やコミュニケーション能力を育てていきます。
おわりに
小学校のダンスの授業では、ダンスを通じて表現力や思考能力、コミュニケーション能力を育てることを目標としています。保護者の方は、技術を磨くダンススクールとは狙いが違うことを知っておいたほうがよいでしょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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