最近は先生が生徒に対して授業を行うだけではなく、企業に勤めている人が学校で行う出前授業が増えています。出前授業は面白いだけでなく、子どもの学習意欲が高まり、社会の一員として考えて行動を起こすきっかけとしても注目されています。ここでは出前授業についての概要や出前授業の具体例、子どもに与える授業の効果について紹介します。
出前授業について知ろう!
出前授業は、各企業などの事業分野に合わせた多様なプログラムがあるのが特徴です。
出前授業とはどんなもの?
出前授業とは会社に勤める人などが、小学校や中学校で行う、特別な授業のことです。小学校の場合1時間から2時間程度で、会社や仕事の紹介、子どもにとって身近な話題、授業の本題になる部分、質問コーナーなどを設けるのが一般的です。
なぜ出前授業が増えているの?
子どもの興味を引くような新しい教材を開発するには、時間も予算もかかります。そのため、専門分野の人に委託できると学校側に大きなメリットがあります。また、いつもと違う子どもの様子がみられ、出前授業により子どもの行動が変化するかもしれません。
学校でやっていることを外部の人から具体的に言ってもらえれば、授業内容に説得力が出て指導に大きく役立ちます。なにより子どもからすると外部からいろいろな先生が来て勉強できるのは楽しい経験のひとつです。
出前授業をする企業側のメリットは?
出前授業は企業にとってもメリットがあります。単に企業の好感度を上げたり PR をしたりするためだけではありません。子どもに授業と社会とのつながりを理解してもらうことで、企業に必要な社会へ貢献の目的を果たしています。また、企業に興味を持ってもらえれば、その企業の次世代の人材育成にもつながるのです。そのため出前授業重視し、新入社員の新人教育として積極的に実施している会社もあります。
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出前授業の具体例を紹介!
出前授業はさまざまな業態の企業や専門家が行っています。その具体例について紹介します。
新聞の読み方を鍛え世の中に関心を持つ方法を学ぶ
国語、社会、総合などの勉強に役立つ出前授業です。新聞記者が講師になります。
授業内容の例
- 新聞の読み方
- 新聞記者の仕事の説明
- 取材の仕方や新聞の見出しの付け方
新聞に興味を持ってもらえばそれだけ世の中に対する関心が高まります。授業の対象者に合わせて、社会や政治、環境問題、福祉、スポーツなどテーマにする内容を変えて進めることができます
環境への配慮やデザイン・ものづくりの流れについて学ぶ
算数、理科、図工、総合などの勉強に役立つ出前授業です。おもちゃなどの製造業の社員が講師になります。
授業内容の例
- エコ工作の実施
- 人にわかりやすいおもちゃのパッケージを生徒全員でデザイン
- 「ものづくり」の流れや、「製品安全」について学ぶ
おもちゃのように子どもが興味を持ちやすい題材をテーマにして、工作などのワークショップを行う出前授業です。クイズや制作を通して製造業の流れや万人がわかりやすいデザインとはどんなものか、環境に配慮するとはどんなことなのかなどが学習できます。
衛生に配慮して健康に暮らすためのヒントを学ぶ
家庭、理科、道徳、社会などの勉強に役立つ出前授業です。生活用品にかかわる製造業の社員が講師になります。
授業内容の例
- 手洗いの大切さや具体的な手洗い方法の解説
- 家事の重要性や掃除の仕方の講義
- エコに配慮したものづくりの解説
- 洗剤のはたらきをみる実験
気持ちよい暮らしをするには、自分や家の中を清潔にして健康に暮らすことが大切だということを学びます。実際にものづくりの現場に立っている人から解説を受けることで、より理解を深めることができます。
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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