習熟度別授業の最大のメリットは?
習熟度別授業のメリットは、実力に見合った内容の授業を受けられることですが、それによって子どもたちが得られることはなんでしょうか。目に見える成績アップ以上に、目には見えない大切な力が身につくことも忘れてはいけません。
子どもの学ぶ意欲を目覚めさせる
習熟度別授業の一番のねらいともいえるのが、子どもに学ぶことの楽しみを見つけてもらうことです。
公立小学校の通常の授業では、勉強の出来る子には簡単すぎてつまらないし、勉強に興味のない子には退屈な時間でしかありません。それが、子どもの実力に合わせたクラスに分けることで、知らなかったことを知っていく楽しみや、できなかったことができるようになるうれしさ、それらを積み重ねていくことができます。そうして、学ぶ意欲がどんどん増していくのです。
小学生の間に学ぶことが楽しくなり、勉強のやり方を身につけられれば、中学生、高校生になったときにも自分で工夫をして学んでいく礎となってくれるでしょう。
家庭環境のフォローが学校でできる
家庭の経済格差が、そのまま子どもの学力にも影響をしていると言われています。また、保護者の関わり方の違いでも学習能力に差が出るようです。家庭学習について無関心だとか、そもそも家庭学習のさせ方が分からないからと学習の習慣づけができていない場合、どうしても学校の授業についていけなくなってしまうこともあります。
しかし、習熟度別授業を少人数制で行うことで、家庭環境に問題がある子どもに対してもフォローをしていくことができます。勉強が分からないからと授業を聞いていなかった子どもも劣等感や不安を徐々に解消することができるからです。
おわりに
習熟度別授業と聞くと、成績順にランク付けをしているように聞こえます。しかし、実際は「学び」への姿勢で分けているのかもしれません。習熟度別授業は、学習が楽しくなり、学ぶ意欲が育ち、そして成績も徐々に上がっていくという良い流れを作り出すきっかけとなってくれるでしょう。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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