障がい児のママを取り巻く環境も変化しつつある
子どもが障がいを持っていると保護者の付き添いを求められることが多いですが、一方、最近は社会の仕組みが少しずつ変わってきています。障がいのお子さんをお持ちでも、保護者が安心して働ける環境とはどういうものでしょうか。
リモートワークの拡大
最近はリモートワークを推奨している企業が増えています。リモートワークはパソコンなどの通信機器があれば場所を選ばず仕事ができ、通勤も必要ありません。障がいを抱えたお子さんをお持ちの方でも、自宅や病院などで仕事をすることが可能です。お子さんのお世話が大変でなかなか時間が取れない方もいらっしゃると思いますが、保育園に預けるという選択肢を選ばなくても自分のペースでできる仕事があるかもしれません。
看護師などを配置するモデル事業が開始
全国に1万7000人いるとされる医療ケア児に対し対応できる枠が数百人分と極端に少ないことが課題視されていました。今まで、医療ケア児は親や研修を受けた専門職でないと日常の世話ができない部分がありました。しかし2016年に児童福祉法が改正されこのような子どもたちを受け入れられるようにするためのモデル事業を開始しました。認可保育所と同じ保育料で看護師が常駐できるため、保護者は子どもと離れ働くことができます。
包括的な介護をしてくれる企業が登場
民間の企業では障がい児向けに自宅でのマンツーマン保育を行っている所があります。障がい児向けのヘルパーを活用する場合、移動支援、身体介護、家事援助など、できる内容や対応できる時間、場所に細かな制限があります。民間の障がい児向け訪問保育では家の中で遊ぶほか、子どもと一緒に外出することにも対応しています。そのためしっかり打ち合わせしたうえで、療育施設や保育園などの送迎や付き添いを担当してくれます。親が付き添わなくてもマンツーマン保育の担当者が子どもの世話をしてくれるので、親は外に出て働くことができます。
おわりに
子どもに障がいがあると安全のために常に付き添いを求められ、ママの負担が大きくなることも多いです。しかし国の制度や民間の保育事業などを活用して働いているママも出てきています。付き添って子どもを守る以外に、お金を稼いで子どもを守るという選択肢もあるため、身近で活用できる方法はないか調べてみるのもおすすめです。
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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