学校に通っている子どもを持つ親にとって心配なのが、自分の子どもが学校でいじめられていないかということです。そしてもう1つ心配なのが、逆に、自分の子どもがいじめる側になってしまわないかということでしょう。そこで今回は、自分の子どもがいじめる側にならないために、親がどうしたらよいのかを見ていきましょう。
子どもがいじめる側になる原因とは
子どもがいじめる側になるには、当然、原因があります。その原因を理解しないと、子どもがいじめる側にならないにはどうしたらよいかを知ることはできません。そこでまず、いじめる側になる原因を見ていきます。
物事をよい悪いだけで判断してしまう
小学生の中学年程度になれば、行動と感情を結びつけて考えることができるようになります。他人が行う行動に「なぜ、その行動をするのか」「その行動にはどのような感情がともなっているのか、その感情の深さはどれぐらいか」を理解できるようになります。
しかし中には、物事を「よい 悪い」だけで判断してしまいがちな子どももいます。そういった子どもは、自分の中のよい悪いの基準だけで相手の行動を考えてしまうため、自分の基準に合わないと他人を否定し、それが他人への攻撃=いじめにつながります。
自分をコントロールすることができない
いじめをしてしまう子どもに多く見られることが、自分をうまく表現することができない、自分をうまくコントロールすることができないということです。いじめをする子どもは、イライラしていたり、何かしらのフラストレーションがたまっていたりすることが多いです。
自分をうまく表現できないので、そのイライラやフラストレーションを解消することができず、そこで、いじめを行います。他人をいじめることで自分の価値を上昇させ、イライラやフラストレーションを解消しようとしてしまいます。
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子どもがいじめる側にならないための対策
いじめを行う原因には、物事をよい悪いだけで判断してしまう、あるいは自分をコントロールすることができないといった物がありました。子どもがいじめる側にならないためには、それらの原因を解消するための対策を普段から心がける必要があります。では、どのように対策したらよいのか見ていきましょう。
子どもを叱るときに「なぜ」を考えさせる
大人が子どもを褒めたり叱ったりするときは、どのような基準で行動しているのでしょうか。多くの人が、大人のよい・悪いの基準で子どもを褒めたり叱ったりしているでしょう。
それは問題ないのですが、ただ褒めたり叱ったりするだけでは、子どもも物事をよい悪いだけで判断してしまうようになります。子どもを褒めたり叱ったりするときは、必ず、その理由も一緒に伝える必要があります。なぜ褒めたのか、なぜ叱ったのか、「なぜ」を子どもに考えさせることで、よい・悪いの基準だけでなく、相手の感情が読み取れるようになり、いじめる側に立たなくなります。
普段から子どもに自信をつけさせる行動をする
いじめをしてしまう子どもは、普段からイライラしていることが多いです。そのイライラの原因には、子どもが自分に自信が持てないケースが多いです。子どもに自信をつけさせるための効果的な方法は、親が褒めることです。決して子どもを叱るだけの親になってはいけません。子どもの行動を普段から注視し、よいことをしたらすぐに褒めるようにしましょう。
この際、心をこめて褒めることが重要です。表面だけで褒めても子どもは、すぐに気づきます。親が心をこめて褒めることで、子どもが自分に自信が持てるようになり、イライラがなくなるので、いじめる側に立たなくなります。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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