新しい学年になる度に、まるでくじを引いているような気持ちになる担任の先生。良い先生に出会いたいと思うのは、子どもにとってはもちろん、親にとっても切実な願いです。
良い先生と言っても、相性もあるので人さまざま。ここでは、文部科学省の中央教育審議会「新しい時代の義務教育を創造する(答申)」(平成17年10月)で示された、「優れた教師の条件」から、良い先生の特徴をご紹介していきます。
教師という職業に情熱がある先生
優れた教師の条件の一つ目は「教職に対する強い情熱」です。つまり、学校の先生という職業に情熱を持っている先生ということになります。情熱やプライドを持っていない先生は、心から生徒のために行動できません。生徒にとっては良い先生とは言えない存在になってしまいます。
生徒に対する愛情や責任感がある
先生という存在は、生徒一人一人の人生に多少足りとも影響を及ぼします。小学生以上になると家よりも学校で活動している時間の方が長くなるのですから、当然ですよね。そのことをよく理解して、責任をもって生徒を指導してくれる先生だと安心です。人間同士ですので、先生と生徒の相性が合わない場合ももちろんあります。
しかし、そんな中でもひいきや差別をせずに生徒たちに愛情を持って接することができる、理性的な人柄も大切です。自分の感情や先入観をなくし、子どもたちの人格を尊重して、きちんと話を聞いてくれる先生に出会えるとうれしいですね。
時代に合わせて自分をアップデートできる
時代の流れに合わせて、社会も教育現場も変化し続けていきます。最近ではプログラミング教育の必修化や、ICT教育の登場などがわかりやすい例です。
その他にも細かい変化はたくさんあると思います。それなのに、変化に対して否定的で、自分の不勉強を認めない先生に出会うと悲しい気持ちになりますし、不安にもなります。不得手な分野であっても教育に必要な知識であれば、率先して勉強してくれるような向上心をもっている先生は、子どもたちにとってもお手本となりますし、保護者も安心して任せられます。
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教育者としての力量が優れている先生
優れた教師の条件の二つ目は「教育の専門家としての確かな力量」です。学校に通わせる一番の目的は、やはり教育だと思います。子どもたちが楽しく授業を受けることができるか、学校が楽しいと思えるかは先生の力量にかかっています。
授業が分かりやすく学習指導が適切
生徒が興味を持つような授業ができているかは、先生をチェックするうえで重要なポイントです。特に公立の小学生の場合は、勉強の理解が早い子と遅い子の差が大きいとされています。その差を理解して、授業を進行してくれているでしょうか。ただ教科書をなぞっているような授業ではなく、工夫した導き方や話し方、さまざまな教材などを駆使して分かりやすい授業をしてくれると、子どもも授業が楽しくなりますよね。
また、どうしても勉強につまずいてしまう生徒にはもちろん、逆に学校の勉強では物足りない生徒にも、しっかりとそれぞれに合った学習方法を導いてくれるような学習指導をしてくれる先生は、親にとってもありがたい存在です。
学級の雰囲気づくりが上手かどうか
スムーズな授業の進行のために重要なのが、学級の雰囲気です。授業だけでなく、休み時間や放課後、運動会や遠足などの行事、すべての学校生活に影響します。クラスの雰囲気が悪いと、いじめにも繋がりますし、不登校の原因にもなりかねません。とはいえ、さまざまな子どもたちが集まっているのですから、トラブルが皆無というのも難しいと思います。
大切なのは、トラブルが起こっても後を引かずに解決できるクラスかどうかということです。そのためには、先生の子どもたちを導く能力が高くないといけません。また、クラスの雰囲気が良いと生徒たちが自分の意見を発信しやすく、自主性の成長にもつながりそうですね。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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