運動も勉強もできる子へと導く接し方
3歳から「遊び」、7歳から「地頭」を意識するのがポイントということを述べましたが、「じゃあ親はどうかかわればいいの?」という疑問がわきます。「子どもに強制してはいけない」と先に述べましたが、子どもを放任してもよいというわけではありません。干渉と放任の間、ちょうどいい接し方というのがいちばん難しいですが、いくつかポイントがあります。
先回りして最短ゴールを導かない
子どもが積み木で遊んでいるとき、「こうすれば高く積めるよ」と親は横から口を出してしまいがちです。大人は効率よく結果を求めるクセがついていますが、子どもは高く積むのが目的ではなく、積み木を触ったり積んだりすることを楽しんでいるのです。
途中まで積み上げていても、別のことを思いついて積み木を崩してしまうこともあります。「過程を楽しむ」ことは、想像力を豊かにするうえでもとても大切。子どもが途中で別のことを始めたら、「それからどうなるの?」と想像力を前進させるような声をかけるといいですね。
うまくいかなかったときも過程を認める
遊びでも勉強や運動でも、子どもが何かをやろうとしても、うまくいかない場面はたくさんあります。「もう無理だよ…」とあきらめムードのときには、「次はきっとできるよ」「一緒にやろうか」と励ましてあげましょう。さらに、「うまくいかなかったけれど、最後までやり遂げたことはえらいよ」「前よりはできるようになっているよ」と、取り組んだ過程やステップアップした点は認めてあげてください。子どもは自己肯定感を持つことができ、また頑張ろうという意欲につながります。
おわりに
運動も勉強も、上達するには脳を鍛える必要があるという点で共通しています。脳を鍛える=地頭を鍛えるには、自主性や集中力など土台となる力を作っておく必要があります。3歳から土台作りを始め、7歳から地頭を鍛えることを意識し、子どもと接してみてください。
ピックアップ
企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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