子どもを一人授かることができると、きょうだいを作ってあげたいなと思いますよね。ただまだ子ども一人を育てるのも大変なのに、きょうだいを作って大丈夫かな?と不安を覚えることもあるでしょう。またきょうだいを作る上で3歳差の育児は大変だという声も多いですが、それはなぜなのでしょうか?その理由を他の年齢差の育児と比べながらご紹介します。
3歳差のきょうだいの育児はすごく大変!?
日本の学校制度を考えると、3歳差のきょうだいは大変なのでは?というイメージが強いですよね。しかし実際はどうなのでしょうか?3歳差きょうだいの大変さについてご紹介します。
卒入学がかぶるので大変なことが多い
卒入学というイベントがかぶってしまうという声が多いようです。確かに3月・4月は大変なことになりそうですね。イベントの参加自体も大変だと思うのですが、経済的にも負担が大きくなりそうです。制服を買うタイミングがそろってしまうだけでも、家計がかなり苦しくなりますよね。さらに大学進学と高校進学がかぶるということも考えるだけで、親の苦労が想像されます。
3歳差きょうだいの育児のメリットもある
卒入学のことだけ考えると大変そうなのは明白なのですが、メリットもあります。特に中学・高校はかぶらないので、中学校の制服は上の子のものを着まわすことができます。ただし男の子と女の子のきょうだいだと、あまり恩恵は受けられないかもしれません。それ以外にも下の子が産まれる時には上の子が3歳なわけですから、ある程度言葉を理解しママのお手伝いをしてくれる可能性もあります。
3歳差育児には経済的な余裕が必須
3歳差育児を考えると、大前提となるのが経済的な余裕です。トータルで見ると出費自体が多くなるわけではありませんが、出費の時期が重なってしまうので、まとまったお金が必要となりますし、経済的負担の体感はやはり他の年齢差のきょうだいと比べると大きいものになるでしょう。
子ども | 教育費 |
幼稚園・保育園 | 保育代、学資保険、習い事の月謝 |
小学校 | 給食代、教材費など、学資保険、習い事の月謝 |
中学校 | 学校教育費、修学旅行費、昼食代、教材費など 学資保険、部活動の用品代、習い事や塾の月謝 |
高校 | 学校教育費、修学旅行費、昼食代、通学費、学資保険 部活動の用品代、遠征費、塾の月謝、受験料(私立) |
大学 | 授業料、通学費、受験料(私立) 仕送り(ひとり暮らしの場合) |
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3歳児より4歳差の方が育児しやすい?
3歳差のきょうだいはとても大変だということがわかりましたが、それなら4歳差はどうでしょうか?世のママたちの中では4歳差が一番育てやすいのではないかという意見がたくさんあります。それは一体どうしてなのでしょうか?
卒入学がかぶらないから、精神的に楽
第一のメリットとしては卒入学がかぶらないことです。それなら別に4歳差じゃなくても、2歳差でもかぶらないのでは?と思うところですが、4歳差だと中学・高校がかぶらないのです。ですから制服や体操着などを着まわすことができるので、経済的負担も多少減らすことができるかもしれません。これは親の負担の部分の話もそうですが、子どもたちにとってもメリットがあります。中学校は特に思春期で色々難しい時期ですので、きょうだいが同じ中学校に通っているとなんとなく恥ずかしい思いをしたりすることもあります。4歳差はそういった精神的な負担もなく、学校に通うことができるのです。
上の子の育児がかなり落ち着いている
下の子が産まれる時には上の子が4歳になっています。すでに幼稚園に通っている子もいるでしょう。そうなると下の子の子育てがぐっと楽になります。4歳にもなるとある程度親の言うことを聞き分けられるようになるため、一緒に下の子の育児に参加することもできるようになります。これは子育てをする上で非常に大きなメリットです。
4歳差のきょうだいの育児のデメリットはあるの?
ここまでの情報を見ると、4歳差育児がベストなのでは!?と思ってしまいそうですが、デメリットもあります。それは子育て期間が長くかかってしまうということです。30歳で上の子を産んだとすると、34歳で下の子が産まれることになります。そこから大学を卒業するまで20~23年と考えると、親の年齢は54~57歳。もう少し年齢差が小さければもっと早く子育てが終わることもできます。下の子の出産年齢が上がってしまうのも、体の負担になるかもしれません。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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