国や時代を問わず、多くの人の利き手は右利きです。子どもが左利きの場合、右利きに矯正をするべきか悩むママは多いでしょう。利き手はいつから決まるのか、また、左利きになる原因は何なのでしょうか。今回は右利きと左利きの違いと脳の関係について調べ、左利きを右利きに矯正する際のメリット・デメリットについてご紹介します。
利き手が決まるタイミングはいつ?
この世の全ては右利き向けに作られていると言っても過言ではない程、世界的に見ても左利きより右利きが圧倒的に多いことは言うまでもありません。しかし利き手とはそもそもいつ、どの様に決まるのでしょうか。まずは利き手と脳の仕組みから調べてみましょう。
子どもの利き手を判断する目安は?
利き手を判断するためには、子どもが興味のあることに対し、自発的に使うのが左右どちらの手なのか、普段の生活を観察してみましょう。例えば、おもちゃをつかもうとする時や、食事でスプーン・フォークを持つ時、ボールを投げる時などです。しかし子どもの成長時期によって、右手を多く使っていたのに急に左手ばかり使うようになる等、利き手が確立していない場合もあるので、幼少期は利き手が変わる可能性もあることを視野に入れておきましょう。
子どもの利き手が決まるのはいつ?
まだ自分でペンを持って字を書くことも、食事をとることもできない赤ちゃん。0~2歳頃までは、右手を使って積み木で遊んでいるかと思えば、左手を使ってボール遊びをする等、左右の手をランダムに使っています。この時期は両手を一生懸命使う特訓の時期です。3~4歳頃になるに従って、左右どちらかに利き手が確立していきます。
左利きは遺伝する?利き手を決める要因は?
利き手が決まる要因には、さまざまな説があります。家族に左利きの人がいる場合といない場合とでは、いる場合の方が子どもが左利きになる確率が高く、遺伝的な関連があるのではという説や、男の子は胎児期に分泌される男性ホルモンが利き手に影響するという説もあります。しかし、いずれにせよ利き手が決まる仕組みについてはいまだ明確に解明されていません。
合わせて読みたい
利き手と脳の関係・左利き矯正のメリット
左利きになる原因や仕組みはいまだ解明途中ですが、右手は左脳・左手は右脳と左右が交差してつながっており、利き手と脳は密接に関係しているのです。右利き・左利きの特徴と、矯正することで考えられるメリットについて考えてみましょう。
右利き~『論理的な脳』左脳の特徴
【右利きは文系脳が多い】と言われますが、その要因は右利きに影響する左脳の働きが「言語力」を担い、人と話すという能力に大きく関わっているからです。左脳が発達していると「論理的思考」や「計算力」「分析力」が磨かれるため、思考や論理をつかさどる『人間的な脳』と言われ、コミュニケーション能力に影響します。そのため、右利きはコミュニケーション能力が優れているタイプが多いという訳です。
左利き~『クリエーティブな脳』右脳の特徴
【左利きはクリエーティブな発想を持つ】と考えられています。これは左利きに影響する右脳の働きが物体の位置や向き、形や大きさを正確に捉える「空間認知能力」をつかさどっているからです。五感で感じる感覚や感性を直観的に認識し、総合的な判断力を担い、音楽・絵などの感性に優れるため『芸術の脳』とも呼ばれます。また、右脳は見たものを記憶して無意識的にイメージで思い描く思考・想像力を担う面もあり『イメージ脳』とも呼ばれるのです。
左利きを矯正することで得られるメリット
左利きを右利きに矯正することのメリットとしては、やはり圧倒的に生活がしやすくなるという点です。近年ではハサミや包丁など、左利き向け用に作られた商品も普及していますが、電車の改札や自動販売機等、日常で関わるものは大半が右利き用にできています。
右手が使える様になることで不都合がなくなる他、左利き用品をそろえる必要がなくなると、経済的にも負担が軽減されます。また、食事は右手・スポーツは左手で行う等と器用に使い分けることで、右脳・左脳がバランス良く発達するというメリットもあるのです。
合わせて読みたい
3歳の息子を育児中のシングルマザーです!製菓専門学校を卒業し、子供とお菓子作りが趣味です!
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。