愛着形成で大切なことは?大人が心掛けたい点
誤解してはならないのが大人になっても感情のコントロールが下手だからといって、両親から愛情を受けていないとは限らない、という点です。学力や人柄には、親以外の人間関係も影響しています。生まれ持った気質もあるでしょう。子育て中のママ・パパは愛着形成を「やるべき」ことととらえるのではなく、自分たちも楽しく子育てをしていくためのコツと考えてはいかがでしょうか。ここで、育児中のママ・パパによくあるお悩みと、愛着形成のためのヒントをご解説します。
愛着形成でよくある二つの困りごと
主に0歳児のママが抱えるお悩みとして、次の二つがあります。
スマホ問題
赤ちゃんとの触れ合いを妨げるスマホ。使い過ぎは避けたいものですが、忙しいママにとって、スマホは数少ない息抜きかもしれません。一時期スマホ中毒だった筆者がおすすめするスマホ依存からの脱却は本や雑誌を活用すること。育児雑誌や大好きな俳優さんの写真集などを見ればテンションもあがります。依存性が少ないのが特徴です。
保育園問題
仕事があるママ・パパは保育園に預けるため、日中は赤ちゃんと触れ合うことができません。「一緒に過ごす時間が短い」という悩みを耳にします。しかし、愛着形成は両親に限定したものではありません。保育士と愛着形成を結ぶことも大きなプラスになりますよ。そのためにも、ママ・パパが安心して預けられる園を見つけてください。
大切にしたい赤ちゃんとの触れ合い
愛着形成のために、ママ・パパができることは、ごくシンプルです。難しく考える必要はありません。次の三つを実践してみましょう。
スキンシップ
抱っこしたり抱きしめたり。ママ・パパの腕の中は赤ちゃんの安全基地です。もちろん、授乳も大切なスキンシップの時間ですね。
アイコンタクト
食事中やオムツを替えるときなど、赤ちゃんがこちらをじっと見ていること、ありませんか?ママ・パパからもアイコンタクトを。目線が合うと赤ちゃんはハッピーな気持ちになりますよ。
言葉かけ
「おはよう」「ただいま」「大好き」「おやすみ」…などなど。まだしゃべれないからと思わずに、積極的に言葉をかけてあげてくださいね。
この三つを大切にして、赤ちゃんを愛情の中で育てていきましょう!
おわりに
ママ・パパの愛情深い関り合いは、赤ちゃんを育む“生きる糧”です。0歳時期の愛着形成は、脳の発達にも影響し、その子の人生にも大きな影響を与えます。とはいえ、特別なことをする必要はありません。抱っこして、目を合わせ、「大好き!」と伝える。そんな自然なことが赤ちゃんを安心させます。ママ・パパ自身も楽しみながら、赤ちゃんと触れ合っていってくださいね。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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