近年、両親のどちらかが海外にルーツを持つハーフスポーツ選手の活躍がめざましいです。少し前だと、プロ野球でダルビッシュ有投手が注目の的となっていましたが、ここ数年、さまざまなスポーツ種目において多くのハーフアスリートが大活躍!
今回は、注目のハーフスポーツ選手6人をピックアップしてご紹介していきましょう。
現在活躍中!ハーフスポーツ選手3人
テレビや新聞など、スポーツ関連のニュースをチェックしていると、多くのハーフスポーツ選手に注目が集まっているのがわかります。ここでは2023年現在、めざましい活躍をしている3人の選手についてみていきましょう。
ラーズ・ヌートバー
オランダ系アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた、アメリカ育ちのメジャーリーガーです。2023年に開催された第5回WBCでの活躍で、一躍有名になりました。
「榎田 達治」という日本名を持ち、「たっちゃん」の愛称でも呼ばれています。WBCでおなじみ、ペッパーミルのアクションをはやらせたのがヌートバーですね。
191cmの長身のヌートバーは名門セントルイス・カージナルスで活躍中。外野全ポジションを守れる、広い守備範囲が魅力です。今後メジャーリーグでも、大谷とともに目が離せません。
名前 | ラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー |
生誕 | 1997年9月8日 |
両親 | アメリカ人の父と日本人の母 |
出生地 | カリフォルニア州 |
身長/体重 | 191 cm/95 kg |
ケンブリッジ飛鳥
父はジャマイカ人で、ジャマイカ生まれの大阪育ちです。陸上競技の選手で短距離を専門とし、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、4×100mリレーに出場して銀メダルを獲得したことでも知られています。
個人100メートルでは10秒08という好記録を持ち、日本記録を持つ桐生祥秀、同じくハーフのサニブラウン・アブデル・ハキーム、多田修平などと切磋琢磨(せっさたくま)している注目株です。ケンブリッジ飛鳥は小学6年まではサッカーをしており、中学から陸上を始めて才能が開花しました。
名前 | ケンブリッジ 飛鳥 アントニオ |
生誕 | 1993年5月31日 |
両親 | ジャマイカ人の父と日本人の母 |
出生地 | モンテゴベイ(ジャマイカ) |
身長/体重 | 180cm/76Kg |
学歴 | 江東区立深川第三中学校、東京高等学校、日本大学文理学部卒業 |
オコエ瑠偉
父はナイジェリア人のプロ野球選手。走攻守とどれをとっても、驚くような力を発揮した甲子園での活躍は記憶に新しいです。2015年のドラフト会議では楽天から1位指名を受けました。潜在能力は抜群で、2016年には高卒新人で球団初の開幕一軍入りを果たすなど、注目を集めています。
名前 | オコエ 瑠偉 |
生誕 | 1997年7月21日 |
両親 | ナイジェリア人の父と日本人の母 |
出生地 | 東京都東村山市 |
身長/体重 | 185cm/90kg |
学歴 | 関東一高 |
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八村塁
ペナン人を父に持つバスケットボール選手です。明成高等学校1年時、全国大会優勝戦で32得点をあげてその名が知られるようになりました。2015年には高校生ながら日本代表候補に選ばれたのも驚きです。2016年にはゴンザガ大学へ進学し、日本人として初めてNCAAトーナメントに出場。ゴンザガ大を準優勝に導きました。
2019年のNBAドラフトではワシントン・ウィザーズから一巡9位指名を受け入団。2020年現在もNBAで活躍しています。
名前 | 八村 塁 |
生誕 | 1998年2月8日 |
両親 | ペナン人の父と日本人の母 |
出生地 | 宮城県 仙台市 |
身長/体重 | 身長203cm、体重102kg |
学歴 | ゴンザガ大学 |
サニブラウン・アブデル・ハキーム
父はガーナ人、母は日本人のアフリカ系ハーフで福岡県出身の短距離陸上選手です。2019年テキサスで行われた大会では100m9秒97の日本新記録を樹立。同大会200mでも20秒08と日本歴代2位の好タイムを記録しました。延期になった東京オリオンピックについても「頂点を目指す」と熱く語っています。
ケンブリッジ飛鳥とともに、これからの陸上短距離界に欠かせない存在。
名前 | サニブラウン・アブデル・ハキーム |
生誕 | 1999年3月6日 |
両親 | ガーナ人の父と日本人の母 |
出生地 | 東京都 |
身長/体重 | 188cm/78kg |
学歴 | 城西中(東京)→城西大学附属城西高校 |
万波 中正(まんなみ ちゅうせい)
コンゴ人を父に持ち2020年現在、北海道日本ハムファイターズに在籍するプロ野球選手です。身長190㎝と大柄で強肩強打が注目の的であり、高校1年のときには県予選で活躍し甲子園も経験。3回戦、横浜スタジアムで放った電光掲示板下部に直撃する135メートル級の超特大弾で有名になりました。2019年はスタメンとして一軍デビューしており、今後日ハムを背負う選手として成長が期待されています。
名前 | 万波 中正 |
生誕 | 2000年4月7日 |
両親 | コンゴ人の父と日本人の母 |
出生地 | 東京都 |
身長/体重 | 190cm/89kg |
学歴 | 横浜高校 |
ハーフスポーツ選手が頭角をあらわした背景とは・・・
今回紹介した10代後半から20代前半の有望選手はほとんどがアフリカン系の血が入っています。日本がバブルに沸いていた80年代にビジネスチャンスや留学で多くのアフリカ系の男性が来日してきました。そして日本人女性と結ばれその子どもたちがスーパー高校生や大学生となり、身体能力の高さでスポーツ界を圧巻しているといわれています。前述で紹介したハーフスポーツ選手の母親はすべて日本人ですね。
出身国 | 1980年 | 1990年 | 2000年 | 2010年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
ナイジェリア | 63 | 140 | 1,741 | 2,729 | 2,638 | 2,797 | 2,911 | 2,964 | 3,121 |
ガーナ | 30 | 518 | 1,657 | 1,883 | 2,005 | 2,148 | 2,287 | 2,305 | 2,369 |
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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