小さな子どもの「ママ見て!」アピール。ちょっとした事でも見て見てとせがむから、可愛い半面、こうも毎回だと「疲れる」「しんどい」というママが多数!この「見て見て」、何歳まで続くのでしょうか?そして上手く付き合う方法はあるのでしょうか。子どもが「見て見て」と言う心理や、おすすめの対処法をご紹介します。
いつまで続くの!?子供の「ママ見て!」アピール
朝から晩まで「ママ、見て見て!」と駆け寄ってくる我が子。工作が上手くできた…なんて、誉めてあげたい瞬間だけではありません。靴下を履いた、物が落ちた、服がちょっぴり汚れた。大人からすれば些細なことでも「見て見て!」の嵐。しかもこれが一日中続くとなると、受け答えする方も大変です。ともすれば、イヤイヤ期に並ぶ大変な時期かもしれません。一動作ごとにリアクションを求めてくる、いわば、”見て見て期”。このしんどさ、一体、いつまで続くのでしょうか?
正直疲れる…がママ達の本音!
子どもの「ママ見て!」の大変さを自分の親や周囲に話せば「可愛いじゃない」「かまってほしいんだよ」と、たしなめられます。でも正直「疲れる!」が本音ではありませんか?そう思ってしまうのは、けっして少数派ではないはず。
オンラインカウンセリング「うららか相談室」2020年6月に、662名を対象に行った調査では『現在何かしらストレスを感じている』ママは全体の64.4%。ストレス要因の1位と2位は『「一人の時間が取れないこと」、次いで「自身の育児方法が適切かどうか不安である」』との回答でした。
(※)これは「経済的な不安」や「パートナーからの協力が得られない」を上回る数字。
お金やワンオペ育児だって深刻な問題ですが、それより何より、四六時中子どもの相手をするのが辛い!家事や仕事でフル稼働し、今手が離せない!というタイミングで追い打ちをかける「ママ見て!」…。ネット上でも「正直疲れる」「悪いとは思いつつ、素っ気なくしてしまう」といったママ達の本音が飛び交っています。
何歳から?いつまで続く?
ママの精神力が試される見て見てアピール。一体、何歳から何歳まで続くのでしょうか?
早い子なら言葉を話せない0歳児の時点でも、おもちゃなどを手に掲げて「見て見て!」の動作をします。1歳2歳で二語文が話せるようになると「ママ、見て」「〇〇、見て」を連発。保育園では「先生、見て!」の声を卒園間近のクラスでも耳にします。
その中でも「ママ見て!」が最も盛んな時期は2歳~4歳頃でしょうか。毎日新しい発見や、自分でできるようになったことなど、誰かに見てもらいたいことがたくさんある時期です。
しかし友達や他のことに興味が移り変わるとともに、いつの間にか言わなくなるかもしれません。入学したら「学校での出来事をぜんぜん教えてくれない!」…なんて子も多いでしょう。ただし、これは個人差が大きいものです。成長しても「見て見て」と言いたがるタイプの子もいるし、最初からほとんど言わない子もいます。
合わせて読みたい
子どもが「ママ見て!」と言う心理と接し方
ママに見てほしい…それは分かっている。しかし、こうも一日に何度も「見て見て!」の嵐だと、一体どうして?どんな心理?と気になりますよね。ここからは子どもが「ママ見て!」を繰り返すのはどんな心境なのか、一体何のための行動なのか、解説します。
「ママ見て!」という心理(1)承認欲求
子どもが「見て!」という理由は、まず承認欲求の現れと考えられます。高く積み上げた積み木を見てほしい、上手に身支度ができたのを知らせたい…など。成功体験は大小問わず、大人に見てほしいものです。成功体験の積み重ねが子どもの自信につながる…というのは、よく耳にする話ですね。子どもにとっては日々が初めての連続。「できた」の喜び・インパクトは大人が想像できないほど大きなものでしょう。
なお食事中にコップの水をひっくり返すなど、大人から見れば快くない出来事でも、子どもの承認欲求は発揮されます。1歳~2歳なら水浸しになった興奮と快感で、何か一仕事終えたような満足感に浸っているかも。3歳4歳以降は、起こったトラブルを”きちんと報告できた”という点で、誉められることを予測している場合があります。
「ママ見て!」という心理(2)つながり欲求・帰属欲求
「ママ見て!」という子どもは、単に誉められたいだけかというと、そうとは限りません。ママが何度「すごいね!」を連発しても見て見てが止まない。そんなときは親子のコミュニケーションを求めているのかもしれません。つまり「見て」と言ったときのママの反応、応答を期待しているのです。
…というと「この子、寂しがっている?」「親子の会話が不十分なのかな…」と心配になりそうです。もちろん、家庭や園で問題を抱えている可能性もありますが、小さな子どもにとってママは最高の遊び相手。「見て!」というのも遊びの一環で、純粋に反応を楽しんでいることも多いものです。その瞬間をママと共有することで、同じ家族の一員であるという帰属欲求も満たされます。
合わせて読みたい
30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。