将来はロボットが先生!?「AI教育」で進化する学び

AI教育
AIとは「人工知能」のことです。「人間VSロボット」という文脈で語られることが多い研究分野ですが、教育現場では非常に有効な技術です。将来、子どもたちの先生がロボットになることはあり得るのでしょうか?今後、小学校教育において導入が期待されるAI教育についてまとめました。

AI教育は「人工知能を使った学習システム」

タブレット学習
AIとは、Artificial Intelligence(アーティフィシャル インテリジェンス)の略です。日本語では「人工知能」といいます。AI教育は、人工知能を搭載した学習プログラムを取り入れた教育方法です。学校の授業や家庭学習において、子どもたちが効率よく知識を学ぶためのプログラムが開発されています。

人工知能が自ら学び進化する

AIには、2種類の分野があります。ひとつは「汎用(はんよう)人工知能」、もうひとつは「特化型人工知能」です。「汎用(はんよう)人工知能」は、映画に出てくるようなコンピュータやロボットのようなものです。幅広い知識を持ち、人間ができるたいていの仕事をこなしてしまいます。自意識まで持つとも考えられていますが、今のところ実在しません。もうひとつの「特化型人工知能」は、囲碁や将棋でプロと対決したようなある分野に特化した人工知能です。特化型は、膨大なデータを分析し、自ら学び、進化するのが特徴です。AI教育は、この特徴を利用しています。

AI教育とICT教育の違い

AI教育で使用される教材は、「人工知能を搭載した学習プログラム」です。英語や数学のように基礎知識を積み上げ、応用していく教科に向いています。AI教育とならび、よく聞く言葉に、ICT教育がありますが、こちらは、Information and Communication Technology(情報通信技術)の略です。プロジェクターやタブレットを使って情報を伝達し、授業や家庭学習を行うという取り組みです。「パソコンやタブレットを使う」というスタイルは同じなので混同されますが、内容は異なります。ICT教育が、コミュニケーションの手段を工夫した教育手法であるのに対し、AI教育は、個人の学び方を工夫した教育手法なのです。

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AI教育のもたらすメリット

プログラミングの授業
AIは、多くの情報を暗記し、データの中から法則性を見つけ出し、最適解を導き出すのが得意です。こうしたAIを利用した学習プログラムの具体例をあげて、子どもたちの教育にどのような効果があるのか考えてみましょう。

オーダーメードの学力向上プログラム

小学校から高校までの学びをサポートする「すらら」という学習プログラムがあります。このプログラムにはAIが搭載されており、子どもたちの能力に応じた学習支援を行うことができます。子どもたちは、まずパソコンなどのインターフェースをネットにつなぎ、「すらら」にアクセスします。そこで提供される問題を解いていくのですが、間違えたときにAIが力を発揮します。AIは、子どもがなぜ間違えたのか、どの単元が理解できていないのかを分析します。そして、理解が不十分な単元まで戻って、問題を解かせます。子どもの弱点を自動的に判定し、出題の難易度を調整してくれるのです。そのため、利用する子どもひとりひとりにオーダーメードのプログラムが組まれることになります。集団の授業にはついていけない子でも、自学することで着実に理解を深めることができます。

小学校の英語教育をサポート

インターフェースがロボットの形をした、英語教育のサポートプログラムがあります。「Musio(ミュージオ)」というアメリカ発のかわいいロボットです。AIが搭載されており、自分で考えて会話を行います。子どもたちは、ロボットと会話したり、発音をまねたりすることで、英語を使ったコミュニケーションを学びます。教育指導要領では小学校からの英語教育が推奨されていますが、実際の小学校教員は英語の専門知識がない人も多く、ALTの加配も進んでいません。しかし、こうしたプログラムを利用すれば、ネーティブの発音や正しい話法を、誰でも、どこでも学ぶことができます。発音チェックなど、教員ひとりではクラス全員に対応できないことまでAIがカバーしてくれるわけです。

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