幼稚園に入園する年齢や時期を決めるのは、むずかしいですよね。3年保育または2年保育希望なら、何年の4月に入園したらよいのでしょうか?親は子どもの入園にあわせて準備をしなくてはいけないので、早めに知りたいもの。
この記事では幼稚園とはどのようなところか、幼稚園の入園時期を決めるポイント、2年保育・3年保育についてわかりやすくご紹介します。
幼稚園とはどんなところなの?
幼稚園は文部科学省の管轄となっており、学校教育法にしたがって運営されています。先生は保育士ではなく幼稚園教諭の免許をもった「幼稚園教諭」が務めます。つまり「幼児に適した環境をあたえ、心身の発達を助ける」ことを目的とした学校となるのです。
保育期間は基本的に3年がメイン
幼稚園の年度は4月2日~翌年4月1日と決まっています。基本的に4月2日時点で3歳以上になっている子どもが入園でき、小学校就学までの3年間幼稚園に通うことができます。
クラスは年少・年中・年長と3つに分かれており、年少は3歳~4歳になる子、年中は4歳~5歳になる子、年長は5歳~6歳になる子が入ります。しかし2年保育のみを実施している幼稚園や、4年保育の幼稚園もありますのでクラス分けのし方も変わってきます。
- 年少=満3歳児~満4歳児(3年保育スタート)
- 年中=満4歳児~満5歳児(2年保育スタート)
- 年長=満5歳児~満6歳児
幼稚園の保育内容・保育時間について
幼稚園は子どもがはじめて通う学校というイメージだと言えるでしょう。幼稚園教育要項をもとに教育をします。字の読み書きや簡単な算数、お絵描き、体操のほかに、英語を中心に教える幼稚園もありますよ。保育時間は9時から14時ぐらいまでが一般的です。延長保育もありますが、保育園ほど遅い時間まで預かってもらえません。
文部科学省の「令和元年度幼児教育実態調査」によると公立幼稚園は延長保育をする時間を「15時~16時まで」とする割合が最も多く、私立幼稚園は「17時~18時まで」が最多となっています。
公立幼稚園と私立幼稚園のちがい
公立と私立のちがいの1つは学習費です。公立よりも私立のほうが学習費は高くなっており、文部科学省の調査によると年の学習費の総額は公立が約22万4千円、私立が約52万8千円となっています。
つぎに教育のちがいもあります。公立は自由な教育方針が多く、子どもに「遊び」や「集団での活動」を通して教育をおこなうところが多いです。一方、私立は各幼稚園で特殊なカリキュラムがあり、バレエや絵画などの習い事や、「早期教育」に力を入れているところもあります。
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幼稚園の2年保育、3年保育とは?
基本の3年保育は年度が始まる時点で3歳の子が4月に入園し、小学校就学前の3年間を幼稚園に通うことをいいます。2月に3歳を迎えた子も前年の10月に3歳を迎えた子も同じく、基本的に4月入園です。
3年保育が基本にはなっていますが、近年では2年保育、4年保育、プレ保育を実施しているところもあります。それぞれの保育期間について解説します。
幼稚園の4年保育とはどういうもの?
幼稚園は満3歳を迎えると入園することができます。そのためたとえば6月に子どもが3歳になった場合でも、来年の4月まで待つ必要はなく6月時点で入園することも可能です。
このように途中入園した子は未就園児クラスに分けられるか、年少クラスで約2年過ごします。6月の入園から来年の3月まで未就園児クラス、来年の4月から年少クラスで1年。または6月から再来年の3月まで年少クラスで、年中、年長が2年です。つまり約4年間を幼稚園に預けることになるので、4年保育といいます。
幼稚園の2年保育のシステムとは?
子どもが4歳になり最初に迎える4月から入園することを2年保育といい、年中クラスから入ることになります。2年保育のメリットは親子の時間や習い事をする時間を増やせること。学習費用が抑えられるのも良い点かもしれませんね。しかし家族やまわりに認められなかったり、子どもが仲間に入りづらかったりすることがあると言われています。
また2年保育の募集は若干名となっているところが多く、希望の幼稚園に入れなかったという声も。2年保育を選ぶときは、近隣の幼稚園の募集を確認しておきましょう。
幼稚園のプレ保育とはいったい何?
プレ保育とは、2歳児など未就園児が体験のようなかたちで幼稚園に通うことを言います。また子どもが幼稚園に合っているかどうかを確認するといった目的もあるのです。入園している子どもたちと一緒にリトミック、ダンスなどをしたり、季節ごとの行事に参加したりします。
プレ保育は月に1回から週に3回、親子で通園するかたちを取ります。さらに入園料・月謝は無料のところから、数万円かかる幼稚園も。プレ保育の参加手続きは前年度におこなうので、早めに希望の幼稚園をチェックしておきましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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