子どもの事故を防ぐポイント
子どもの事故を防ぐポイントはいくつかあります。屋内の事故は、家電や家具などの製品によるものが多いので、まずは使用書に従った使い方をすることが基本です。家具の転倒防止やガラスの飛散防止など、地震対策として有効なものは、子どもの事故対策としても効果があります。
子どもの目線で安全チェックを
大人にとって安全なものや場所でも、子どもにとって安全とはかぎりません。子どもの手や身体の大きさを考え、子どもの目線でチェックすることが大事です。まずは子どもの目線までしゃがんでみてください。とがったでっぱりや、ちょうど手が届くような場所にすき間やあぶないものはないでしょうか。ふだん大人が見えない場所に、子どもの好奇心をそそりそうなものはないですか。チェックをしたら、コンセントキャップやコーナーガードといった、子どもの安全対策用の道具を上手に利用しましょう。どれも先人の経験から生まれた道具です。
長く目をはなさないこと
調査によると、事故の発生状況でもっとも多いのは「保護者が目をはなした際」です。ついで多いのは「保護者と一緒にいた際」で、両方を合わせると全体の約7割をしめます。大人が付いていても事故は起こります。これは、近くにいることで大人が油断している点が問題なのではないかと考えられます。とはいえ、ひとりで家事や育児を担当していると、まったく目をはなさずにいることはできませんね。丁寧な安全チェックと、事故防止の意識、安全対策を重ねたうえで、長く目をはなさないことが最大限できることだと思います。事故を完璧に防ぐことは困難です。起こっても軽度ですむような対策を練りましょう。
シチュエーション | 件数(割合) |
保護者が目を離した際 | 51件(1%) |
保護者と一緒にいた際 | 32件(26%) |
ひとりでいた際 | 15件(12%) |
保護者(家族)と就寝中 | 5件(4%) |
兄弟・友人等と遊び中 | 4件(3%) |
保護者不在・子どものみ | 1件(1%) |
不明 | 17 件(13%) |
計 | 125件 |
おわりに
子どもが小さいうちは、とにかくケガがないように、事故がないようにと親は気が休まるときがありません。どれだけ安全対策をしても事故は起こることがありますし、四六時中子どもを見はっているわけにはいかないからです。しかし、あらかじめ起こりそうな事案を頭に入れておくだけで、事故を防ぎやすくなります。そして子どもの成長にあわせて、定期的に家のなかの安全対策をバージョンアップしていきましょう。
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