近年、多くの家電メーカーが販売しているドラム式洗濯機。このドラム式洗濯機での子どもの事故が増えています。国内だけでなく、海外でも事故の報告がされていて、ドラム式洗濯機の危険性について考えを改めなければならないときが来ているといえるでしょう。では、どうしてドラム式洗濯機で事故が起こってしまうのか説明します。
ドラム式洗濯機の中で7歳児死亡という事故
2016年6月25日、東京都内の7歳の男児が、ドラム式洗濯機の中で窒息死しているのが発見されました。男児の母親から「子どもが洗濯機の中に閉じ込められていて、意識がない」と119番通報があり、救急隊員がかけつけたところ心肺停止状態になっており、病院に運ばれましたが間もなく死亡が確認されたというものです。
事故当日に届けられたドラム式洗濯機
この家のドラム式洗濯機は、事故の当日この家に届けられたもので、男児は興味深そうに設置作業を眺めていたとのことです。警視庁によると、男児が誤って入ってしまい、閉じ込められ呼吸ができなくなった可能性が高いと発表しています。実は、このようなドラム式洗濯機の事故は日本だけではなく、海外でも報告されているのです。
海外で起こったドラム式洗濯機での事故
海外でもドラム式洗濯機による事故が起きています。韓国では、8歳の男児がドラム式洗濯機に入って出られなくなってしまい死亡した事故の他、同様に7歳の男児も閉じ込められたことにより死亡する事故がありました。そして、米国でも4歳女児がドラム式洗濯機に入り込み、弟が操作ボタンに触れ動き出したことで全身に打撲を負い死亡するという事故がありました。
なぜ、事故が起こってしまうのか?
ドラム式洗濯機のふたは前面についているため、子どもが簡単に入り込めてしまう作りになっています。洗濯槽の中も広く設計してあるので、子どもがしゃがみ込んで入るスペースは十分にあります。そして一度中に入ると、内側からは押してもふたが開かない構造になっている商品がほとんど。
子どもは、さまざまなものに興味を示します。死亡事故が起きた子どもたちは何を考え、どうして入ってしまったのかを聞くことはできませんが、子どもが持ち合わせている好奇心からではないでしょうか。
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子どもの好奇心をくすぐる構造?
好奇心旺盛な子どもにとって、すぐ目の前に見えている真新しいドラム式洗濯機。その洗濯槽は、子どもにとって興味深いものなのかもしれません。下手をしたら、かくれんぼに最適な場所と子どもは考えてしまうかもしれません。
事故を未然に防ぐためにはどうしたらいいか
製品を作っている家電メーカー側にも、もちろん事故を防ぐ製品作りを考えてもらわなければいけません。しかし、メーカー側が、想定しきれないことで事故が起こってしまいます。そこで、親として事故を未然に防ぐ対策を考えておかなければならないということも存分にあります。子どもに言ってきかせるよりも、実際に動いている洗濯槽を見せることで危険性を伝えることもできます。
ドラム式洗濯機の購入にあたっての注意点
家電メーカーによって作りが違うのは当たり前です。ドラム式洗濯機のふたは、かなりの力を加えないと閉まらないと思っている方が多いですが、メーカーによっては軽い力で閉まってしまう製品もあるようです。洗濯機を選ぶ際の注意点のひとつとして考慮しましょう。子どもが勢いよく開けた反動で閉まってしまう洗濯機は非常に危険です。
韓国では事故防止の措置がとられた
チャイルドロックは、今や当たり前のようについている機能ですが、このチャイルドロックがあだとなる場合もときとしてあります。韓国で事故が起こったときには、韓国大手電機メーカーでは内側からでもドアが開けられるよう無償で部品の一部を取り換えるなどの措置の他、ドアが完全に閉まりきるのを防ぐ器具の配布などが行われました。
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