スマホ持ち込み中止に対処するには
学校へのスマホ持ち込みは賛否両論です。教育評論家の尾木直樹氏は「高速道路を無免許で運転させるようなもの」と激しくスマホの持ち込みに反対しています。一方、2008年に大阪知事をしていた橋下徹さんは当時「携帯電話の学校への持ち込みを禁止」していました。現在では「時代の流れにあわせて変えるところは変える」とスマホ持ち込みを支持する発言をしています。教育や政治に関わる人たちの中でも意見はわかれているようです。スマホの持ち込みに正答はありません。ここからは、賛成派と反対派の本心をふまえてスマホ持ち込み中止の対処を考えてみましょう。
防犯や災害対策は本人の意識や地域で対処
スマホの持ち込み賛成派の人は、防犯対策や災害がおきたときの連絡手段にスマホを持たせたいと思っています。しかしスマホだけに頼ってしまうことはよくありません。防犯対策は「後ろを振り返る習慣をつけること」や「人通りの多い道を選ぶこと」のように本人が意識することでできます。また、災害時には通信制限されることもあり、スマホを持っていることで逆に「つながらない!」とパニックになってしまうかもしれません。日ごろから家族の待ち合わせ場所や「自分の身の安全を一番に考えること」を言い聞かせておけば、スマホがなくても自分の判断で行動することができるでしょう。
スマホを持ち込む場合は正式な手続きをする
家庭の事情によってはスマホを学校に持ち込む必要があることもあります。文科省の通知にも「緊急の連絡手段とせざるを得ない場合」や「その他のやむを得ない事情」がある場合は例外的に持ち込みを認めることもあるとされています。
最近は共稼ぎが増え、親の帰宅が遅くなる家庭が増えています。学校から塾へ直行する子どもにはスマホが大切な連絡手段になるのかもしれません。その場合は、無断で持ち込むのではなく、学校のきまりに従って手続きをしましょう。持ち込み許可がおりた場合、一般的に小学校では、登校したら先生にスマホを渡し、下校時に返却されます。こそこそとスマホを持ち込ませることは、子ども本人の負担になるだけでなく、今後のスマホ持ち込みの足を引っ張ることになりかねません。
おわりに
学校への持ち込みについてはさまざまな意見があります。共通している親の本心は「子どもにとって一番いいことをしてあげたい」ということだと思います。今後は地域や学校に適したガイドライン作成などのルール作りを優先していってほしいものです。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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