幼稚園には特色のあるプログラムを持つところも多いですが、ドイツで生まれたシュタイナー教育もそのひとつ。子ども自身のもつ能力が最大限に引き出せると言われる独特な世界観に興味がある人も多いでしょう。ここでは、シュタイナー教育を取り入れている幼稚園の人気や幼稚園での教育内容、家庭でシュタイナー教育を取り入れるためのポイントについて紹介します。
シュタイナー教育はドイツ発の教育方法
シュタイナー教育とは、オーストリアの哲学者であるシュタイナー博士が考案し、ドイツから世界中に広がった教育法です。一部のスピリチュアルな概念が難しく感じられることもありますが、シュタイナー教育を採用している幼稚園は根強い人気があるのです。
シュタイナー教育ってどんな内容?
シュタイナー教育は一人ひとりの個性を尊重し、「からだ」「こころ」「あたま」の順番でそれぞれを7年かけて学んでいくというスタイルです。この方法により、子どもが大人になったときに自分のすべきことが自分で決められる、バランスの良い人間になるとされています。
0~7歳 | 「からだ」を育てることが一番大切な時期 |
7~14歳 | 「こころ」を育てることが一番大切な時期 |
14~21歳 | 「あたま」を育てることが一番大切な時期 |
シュタイナー教育で育った子どもは何が優れている?
シュタイナー教育の幼稚園で学んだ子どもは以下の点が優れているといわれています。
- 自分がやりたいことを最後まで投げ出さずにやりきる能力が育まれる
- さまざまな運動を通してからだがきたえられる
- 自然や芸術に接してすることを通して豊かな感情が育まれる
特に、子どものうちから難しいことも投げ出さずに最後までがんばれるようになるのは魅力的ですね。
シュタイナー教育の幼稚園はどのくらい人気なの?
シュタイナー教育を行っている幼稚園は全国にいくつかありますが、数は多くありません。地域にもよりますが、シュタイナー教育の幼稚園は少人数制であることが多く入園倍率は全体的にやや高めです。
しかし、教育よりも遊ぶことを重視しているなど、シュタイナーの思想を一部取り入れた幼稚園であれば、通える範囲で見つけることができるかもしれませんね。
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シュタイナー教育の幼稚園の教育内容とは?
シュタイナー教育の幼稚園では、「からだ」「意思」「感情」を育むために以下を大切に保育が行われています。
- 生活リズムを整えて1週間ごとに繰り返しのプログラムを行う
- 自由遊びを重視する
- 年齢で区切らず縦割り保育を行う
- 身の回りの道徳や生活上の決まり事は周囲の大人をまねして学ぶ
具体的に何をしているのかについて紹介します。
「からだ」を育てる保育のポイント
自然や芸術が重視され、からだをダイナミックに使ったり、繊細な工作をしたりという活動を多く取り入れています。
例えば草ぼうぼうの山の斜面がある場合、子どもはいろいろな種類の草を集めてみよう、枯れ枝をおもちゃにしよう、ここを登ってみようなど自由に遊びます。大人が考えた遊びを大人が考えた通りにならって遊ぶのではなく、自分なりに遊びを作りだすことが重視されています。
「意思」を育てる保育のポイント
「意志」は、遊ぶ時間は好きに遊んで構わないが、時間になったらおもちゃをしっかり片付けて終えるといった静と動のバランスが規則正しい生活の繰り返しから無意識に身につけていきます。大人は気が向いたときだけやっていないか、思いどおりにならないと怒ったり人のせいにしたりしていないかといったことを注意深く見守ります。
「感情」を育てる保育のポイント
感情を育てるために、触れられるものにはじかに触れる。絵本や劇などをしっかり見る、耳を澄まして音を聴く、食事の時間ではおいしい匂いを嗅いで味わう、といった五感を刺激する体験が日常的に行われます。また、色のきれいな道具を使ったり、クレヨンで絵を描いたりすることも多いです。
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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