結婚するときは、お互いに協力して生きて行こうと決めたけれど、結婚生活の中においてさまざまな問題が起こることはめずらしくありません。また、残念なことにそれが原因で、夫と妻の心が通い合わなくなり、仮面夫婦になるケースもあるのです。
そのような場合、仮面夫婦の行く末はどうなってしまうのでしょうか?ここでは、仮面夫婦の行く末についてお話します。
仮面夫婦の特徴とはどういうもの?
仮面夫婦とは、言葉の通り仮面をかぶった夫婦生活を送る2人のこと。つまり、本当はお互いに対して愛情がないにもかかわらず、形だけの夫婦でい続けるカップルのことを言います。
また、仮面夫婦には他にもいくつかの特徴がありますので、下記にご紹介しましょう。
お互いのことに関心のない夫婦
仮面夫婦は、心が通い合わなくなっている場合がほとんどです。そのため、相手が何をしているか気にかけたり、心配したりすることはありません。相手がどうなっていようが、お互い関心のない生活を送っています。
いつも必要最小限の会話しかしない
いくら仮面夫婦と言えど、夫婦でいる以上は用事があったり、伝えなければならないことが出てきたりもするでしょう。しかし、色々と細かいことまで話すのは面倒くさいですし、会話する気分にすらならないことも少なくありません。
そのため、会話はどうしても共有する必要がある伝達事項など、最低限度ですませます。またLINEでしか会話をしない仮面夫婦もいるでしょう。
周囲には仮面夫婦だと悟られることが少ない
仮面夫婦は少なからず仮面夫婦であることに負い目を持ち、このような状態は好ましくないことだと感じることも多くあります。
それゆえ世間体を気にして、誰にも自分たちの本当の姿を知られたくないと感じているのです。
このような努力は夫婦ともにしていますので、周囲は円満な夫婦だと思っている可能性もあるでしょう。
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仮面夫婦の行く末で考えられること
仮面夫婦はそれなりの事情があって、現在は夫婦のままでいることを選択しています。
しかし、夫と妻も当然人間ですから、冷え切った夫婦関係を感じるたびに、未来の自分たちの姿はどうなるのか想像してしまうものです。もちろん、仮面夫婦の行く末は千差万別ですが、ありがちなケースを見て行きましょう。
面倒なので仮面夫婦を続ける
夫婦関係が修復せずに離婚ということになれば、財産分与や慰謝料、子どもの親権、養育費など複雑で時間のかかる話し合いや手続きをしなければなりません。そのため、離婚するには夫婦がしっかりと向き合う必要が出てきます。
もし、DVなどもなく、普通の生活を送れているのなら、愛情はなくても現状維持の方が楽だと考え、ずっと仮面夫婦のままでいるケースもあります。
家庭内別居をし、ストレスを少なくする
基本的に、夫婦は同じ家に住んでいるものです。ただ、仮面夫婦の場合は同じ部屋で過ごしたり眠ったりすることに、とても抵抗を感じることでしょう。
そのため、夫婦がそれぞれに過ごす部屋を設ける「家庭内別居」をすることがめずらしくありません。食事も寝る場所も別々。同じ空間にいる時間を減らすことで、相手へのストレスも軽減できるのです。
耐え切れずに離婚に至ってしまうことも
仮面夫婦を続けても意味がないと思ったカップルは、結果的に離婚に至るケースもあります。お互いのことを思いやれずに憂うつな日々を過ごすよりは、心機一転新しい人生を歩んだ方が幸せになれる可能性も高まることでしょう。そのため、離婚も前向きな行く末のひとつとして挙げられます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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