仮面夫婦の行く末を明るくするための対処法
夫と妻の両方が仮面夫婦のままで良いと感じている場合は仕方がありませんが、本当はもっとお互いに歩み寄って、いずれは仮面夫婦を卒業したいと思っている人もいることでしょう。
そういうケースにおいては、思い立ったときから少しずつ対処法を練ることが重要になります。
思っていることを伝える機会を持つ
仮面夫婦になったきっかけは、コミュニケーション不足が重なったせいだと考えることもできます。
相手への不満や怒り、イライラを伝えられず、やがて諦めに変わり最後は無関心に…。
誤解や思い込みなどですれ違ったままだという場合もあるでしょう。自分の思いを伝えなかったばかりに今のような関係になっているとしたら、思っていることを少しずつ相手に表現することから始めてみてください。
少しずつ他愛ない会話を増やす
お互いが必要最低限の会話しかしなくなっているのなら、挨拶やちょっとした世間話なども意識して会話に入れることが大切です。
夫婦は生産的な会話のみするのではなく、他愛のない会話もしながら深まっていくものだと言えます。このような余裕を持つことができるようになれば、夫婦の関係性も変化するはずです。
円満に見せるのではなく、周囲にも相談する
夫婦仲の修復を望んでいるのに、その工夫をすることさえ無理と感じているのなら、もう二人だけで解決するのは困難だと言えるでしょう。
そういう状況下であれば、第三者の力も借りることが重要です。相談する相手は家族や親しい友人はもちろん、夫婦問題を扱うカウンセラーなどの専門家を頼ることもよい結果をもたらしてくれるかもしれません。
おわりに
夫婦は育った環境が違う2人が一緒になるため、いつでも良いときばかりだとは限りません。どんなに仲が良い夫婦でも、ちょっとしたきっかけで仮面夫婦になってしまうこともあるのです。
今、仮面夫婦でいる人もそうではない人も、意識して夫婦でコミュニケーションを取る大切さを心がけておくと良いでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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