母乳がなかなか出ない・母乳不足で母乳育児がうまくいかない…なんていう悩みはよく耳にします。一方で、「母乳が出過ぎてつらい」という声もちらほら。実際に悩んでいるママもいるのですが、ぜいたくな悩みだと思われてしまうケースも少なくありません。
今回は、母乳が出過ぎて困っているママに向けて、やるべきことをまとめてご紹介していきます。
これって母乳の出過ぎ?主なサイン
母乳は、赤ちゃんがママのおっぱいから直接飲んでくれます。そのため、実際にどれくらいの量を飲んでくれているのか、多いのか少ないのか、目で見て測ることができません。ここでは、「母乳が出過ぎ」と思われる主なサインについて見ていきましょう。
赤ちゃんの様子・状態
赤ちゃんの様子から「母乳が出過ぎ」とわかる場合もあります。例えば以下のような特徴です。
- 赤ちゃんがおっぱいを飲む際にむせる
- おっぱいをくわえてもすぐに離したりして授乳がなかなか終わらない
- 授乳時間がとても短い
- 授乳後に大量に吐き戻したり、げっぷ・おならが多かったりする
- 授乳時に落ち着かない様子を見せる
自宅で授乳させていると、実際に授乳後の体重が測れない場合も多いです。この場合、上記の様子が見られる場合は、赤ちゃんが授乳に対して不快(出過ぎ)と感じていることが考えられます。
ママの様子・状態
ママの体の様子からも、母乳が出過ぎだと考えられる特徴があります。
- おっぱいがじわじわとあふれてくる・ふき出してくる
- いつもおっぱいが張っていて不快・痛い
- 授乳していない・授乳後でも母乳が出てくる
- おっぱいが頻繁につまったり、なんとなく熱を持ったような感じになったりする
- 赤ちゃんが乳首を離した際、母乳がふき出してくる
- 乳首が痛い
赤ちゃんが不快な様子を見せると、「母乳が足りていないのかな?」と思うママも少なくありません。しかし、上記のような様子が見られた場合、実は母乳が出過ぎているのが原因ということも考えられます。
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母乳が出過ぎている場合にやるべきこと
上記のような「母乳出過ぎ」サインがあらわれた場合、どうしたらいいのでしょうか?ここで、いくつかの対処方法をご紹介していきます。
毎回片方のおっぱいのみで授乳する
1回の授乳中に、それぞれのおっぱいから授乳するのではなく片方のみにしてみましょう。片方のおっぱいでしっかりと授乳し、次が2時間以上空けばもう片方のおっぱいからしっかり授乳します。2時間未満であればはじめのおっぱいから授乳します。
これによって、母乳が作られるのを防ぐことができるでしょう。
圧迫を取り除くため2~3割軽く絞っておく
片方のみの授乳だと、おっぱいの張りがつらくなる場合もあるかもしれません。この場合は圧迫を防ぐため、乳輪部を圧迫して軽く搾乳しておくのもいいですね。ママのつらさが少し軽減できるでしょう。
ただし、あまり絞りすぎるとさらに母乳が作られるため、絞りきらないことがポイントです。
乳房への冷湿布
母乳は血液から作られているため、白い血液ともいわれます。人間は体が温まると血行が良くなりますが、乳房が温まれば母乳もより多く分泌されやすくなります。そのため、母乳量をセーブするのであれば乳房を冷やすほうがいいでしょう。
例えば冷やしたタオルや保冷材などを使って冷湿布のように乳房を冷やせば、母乳の出過ぎを抑制することにつながります。
摂取する水分量を見直す
母乳育児では、水分を多く摂取するよう心がけます。しかし母乳が出過ぎているのにさらに水分を多く摂取していれば、それだけ母乳も出やすくなることに。現在無意識のうちに水分をたくさん摂っていないかどうか、見直してみましょう。
あまりに制限しすぎるのは問題ですが、現状よりも水分量を少し減らしてみることで、母乳が作られるのをセーブできるきっかけにもなります。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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