近年では、子どもが関連する駐車場での事故が後を絶ちません。小さな子どもを持つパパ・ママの多くは、国内で子どもが関連する、痛ましい駐車場事故の話を聞くたび、心を痛めていることでしょう。
しかし、もしかしたら明日はわが身かもしれません。今回は、子どもの駐車場での事故を親が防いでいくために、気をつけていきたいポイントをご紹介していきます。
子どもの駐車場での事故。起こりやすい場所は?
駐車場で子どもがひかれてしまう悲しい事故。駐車場にもさまざまな場所がありますが、起こりやすい場所はあるのでしょうか?これまでの過去の事故を元に考えていきましょう。
自宅や親の実家など個人宅の駐車場
よくある事故の場所に、普段から親や運転者が慣れた場所である「個人宅の駐車場」があげられます。毎日、もしくはこれまでなんとも問題のなかった場所で、突然事故が起こる。実は、これまでも危険な場面があったのかもしれません。
「慣れ」によって、いつものように運転していて子どもをひいてしまったという加害者も多いようです。
商業施設など比較的広い場所にある駐車場
子どもを遊ばせるためや買い物などで訪れた商業施設、飲食店といった広い駐車場で事故が起こるパターンも多いです。一見して駐車場が広いと、視野も広く確認しやすいイメージがあります。しかし、そういう場所に限って事故が起こってしまうのです。普段とは違う環境ということで、加害者も子どもも、普段と違う行動をとっている可能性があるでしょう。
実際に道路形状別の事故数をみてみると毎年6000件前後の事故が起こっていることがわかります。
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駐車場で子どもの事故が多い理由三つ
子どもの飛び出しなどによる交通事故ももちろんありますが、近年では駐車場での事故がよく聞かれるようになりました。中でも加害者が親・祖父母・知人などといった場合も多い印象があります。ここで、駐車場での子どもの事故が多い理由を三つご紹介します。
6歳以下の事故件数
2010~2014年に起こった年齢別の駐車場の事故数です。6歳以下は2010年から2012年まで増加していますが、2014年は減少していることがわかります。
子どもは注意しても予測できない行動をする場合が
親がどれだけ注意しても、子どもは親の予測不可能な行動をとる場合もあります。外出することがうれしくて喜んでいたり、これから楽しいイベント・遊び・食事などに出掛けるためテンションが上がっていたりすることもあるでしょう。
子どもにとっては悪気がなくても、はしゃいで思わぬところへ飛び出してしまうこともあります。大人の計り知れない行動が事故につながる可能性が高いです。
「大丈夫だろう」意識の甘さが原因に
事故の後、よくありがちなのが、「大丈夫だろうと思っていて」、「うっかり確認を怠った」といった理由です。この、事故に対する意識の甘さが大きな事故原因につながっています。普段から運転し慣れている環境だからいつもと同じように…と思っていると、そうはいかないことも。後で、どれだけ悔やんでも元には戻りません。別のことに気をとられていたり、急いでいて急発進したり。「慣れている」からこその、意識の甘さが大きな危険因子です。
小さい子どもだからこそ見えない「死角」に入りやすい
車から見えない「死角」に、子どもがすっぽりと収まってしまう場合があります。大人であれば体の一部が死角から見えていて、事故を未然に防ぐこともあるでしょう。子どもの体は、しゃがんだりうずくまったりすれば、予想以上に小さくなり、鏡越しで見えなくなることも。特に駐車場でのバック走行には気をつけてください。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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