連休や記念日に、家族水入らずの旅行はいかがでしょうか。家族の絆を深めるイベントとして、今「旅育」が注目されています。小さな子どもがいると遠出は何かと大変ですよね。しかし「子育てがひと段落してから」と先延ばしにするのはもったいない!家族旅行を通じて、日常にはない体験をしてみませんか?今回は旅育がもたらすメリットや、おすすめの実践法をご紹介します!
旅育とは?子どもにも親にもメリット
「旅育」という言葉を耳にしたことはありますか?旅育とは、旅を通じて子どもを育むこと、あるいは育児・教育の一環として行う家族旅行を指します。旅行といえば、昔も今もポピュラーな行事ですが、なぜ今「旅育」が注目されているのでしょうか?また、通常の家族旅行と何が違うのでしょうか?
単なる旅行ではない!旅育の必要性
旅育が注目されるようになった背景として、深刻化するいじめ問題や、凶悪犯罪などがあります。ニュース番組を見れば耳をふさぎたくなるような事件ばかり。「わが子が当事者になったらどうしよう」と、ご心配のママ・パパも多いのではないでしょうか。
誰かに傷つけられたり、他人を傷つけたりしないように、子どもの生きる力や健全な心を育みたい。そのためには詰め込み式のしつけや勉強だけでは足りません。旅行を通じた非日常の体験は、子どもの心を育む、貴重な機会だといわれています。
親子で楽しめる!旅育がもたらすメリット
旅行の醍醐味(だいごみ)といえば“楽しい・おいしい・癒やされる”の三拍子です。観光やレジャー体験で楽しみ、おいしいご飯を堪能。そしてホテルや旅館で身体を休めれば、身も心もリラックスできます。
旅育には、ほかにも次のようなメリットがあります。
子どもの好奇心を育む
普段とは異なる環境で、五感はフル活動。ワクワクする気持ち、興味の対象へ自ら飛び込んでいこうとする気持ちを引き出せるでしょう。
家族の絆を深められる
非日常な体験をすれば親子の会話も弾みます。旅行中のイレギュラーな出来事も、かけがえのない思い出になりますね。
親子ともに気分転換できる
ママとパパは毎日やるべきことに追われて大忙しですよね。わが子も成長するにつれて、対人関係で悩んだり、勉強や習いごとに追われたり。旅行は健全なストレス解消法です。疲れやストレスを抱えたまま家の中に閉じこもるより、時には家族で遠出をして気分転換しましょう。
合わせて読みたい
いざ出発!旅育のすすめ二つのメソッド
家族で旅育を体験したい!と思ったら…旅支度をして、いざ出発。より充実した旅となるよう、押さえておきたいポイントをご紹介します。旅行中はもちろん、その前後でも積極的にコミュニケーションをとることが大切です。
その1:旅行中は三つの時間を大切に
旅行先に到着したら気分は最高潮!楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。「何もせずに終わってしまった」ということがないように、次の三つの時間を大切に。
(1)家族全員で同じ体験をする時間
普段は目にできないものを見て、触れて、体験する時間はかけがえのない思い出になります。現地に着いたら「さあ、遊んでいらっしゃい」と子どもを見送るのではなく、童心に戻って一緒に楽しみましょう。ママ・パパがじっくり時間をとって付き合ってくれたら、子どももうれしいはずですよ。
(2)子どもが学び、考える時間
時にはママ・パパが観光地にまつわる情報を、子どもに教えてあげるのもいいですね。ただしインプット型の勉強は最小限にして。子ども自身が感じ取り、学ぶ時間も必要です。分からないことを質問してくるのを待ってあげましょう。
(3)ママと子ども、パパと子どもで過ごす時間
旅行中に別行動をとるのもおすすめです。ママと2人きり、パパと2人きりの時間をもちましょう。普段できない話ができるかも。ママ・パパも一人になってリフレッシュできるでしょう。
その2:旅行前後も深まる家族の絆!
旅行中だけでなく、その前後の時間も旅育の機会です。旅行前は子どもに計画させ、旅行後は思い出をふりかえりましょう。こうすることで旅をより有意義にできますよ。
旅行前:計画を立てる
行き先の検討、旅行当日のスケジュール作りなど。子どもの年齢や興味に応じてやれることは任せていきましょう。調べものはスマホ頼りにせず、紙の時刻表や地図、パンフレットなどを活用するのがおすすめです。図書館で書籍を探すのもいいですね。調べたことはノートなどに控えておきましょう。
旅行後:旅をふりかえる
旅の記念は写真やお土産ばかりではありません。現地で購入したチケットの半券や立ち寄ったお店のショップカードなど。記念になるものは取っておき、スクラップブッキングや絵日記に活用しましょう。
合わせて読みたい
30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。