仕事を持つママが子どもを預けることを考えたとき、まずは保育園を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?急な残業があったときなどは、延長保育などで柔軟に対応してくれる保育園の方が魅力的だと感じることも理由のひとつです。
しかし、今では幼稚園でも延長保育が可能な園も増えつつあるのをご存じですが?今回は保育園と幼稚園で利用できる延長保育の違いについて見ていきましょう。
幼稚園にも延長保育ってあるの?
幼稚園で延長保育(預かり保育)を行っている園はたくさんあります。文部科学省は1997年より「預かり保育推進事業」として、私立幼稚園に対し私学助成を措置しています。また、2007年には学校教育法が改正されたことにより、法律上に預かり保育が位置づけられました。
幼稚園の主な制度内容について
幼稚園は文部科学省管轄の教育施設であり、先生は幼稚園教諭免許所有者です。受け入れ可能な子どもの年齢は、満3歳(園によっては満4歳の場合も)から小学校入学前になります。1日の教育時間は標準4時間と幼稚園教育要領で定められており、おおむね9時から14時くらいまでが一般的です。給食は任意であるため、園によって異なります。月々の使用料は公立の場合は自治体によって異なり、私立の場合は幼稚園設置者が決定します。
幼稚園の延長保育のしくみとは
幼稚園の場合、一般的には2時前後に降園(こうえん)となりますが、その後16~17時ころまで延長保育を受け付けている園が多いでしょう。幼稚園の場合、そもそも保護者が仕事をしていなくても子どもを入園させることができる施設です。そのため延長保育も利用条件は特にないのが一般的です。しかし事前に申し込みをしておくことは必要であり、ある程度の利用制限(週3日程度など)がある園もあります。公立よりも私立幼稚園の方が延長保育を実施している園が多く見受けられ、また時間帯も長めだといえるでしょう。
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保育園の延長保育はどんなしくみ?
保育園の延長保育は一般的によく知られています。基本的には両親が共働きで働いているなどで子どもを保育園に預けているご家庭が、諸事情によって延長保育を利用する必要がある際に利用できます。保育園の制度内容も含め、延長保育のしくみについて見ていきましょう。
保育園の主な制度内容について
保育園は厚生労働省管轄の児童福祉施設であり、先生は保育士の国家資格所有者です。保護者の就労などで保育に欠ける子どもを保育することが主な目的であり、園によって違いはあるものの0歳児から小学校入学までの子どもが入園対象です。1日の保育時間は7時30分くらいから17~18時まで位が一般的であり、原則8時間とされています。保護者の就労時間が1カ月120時間以上になれば、最長11時間です。給食は義務づけられているのが幼稚園との違いのひとつでもあります。月々の使用料は公立・私立ともに市町村の徴収基準に基づいて決定するため、所得によって月額が大きく異なるでしょう。
保育園の延長保育のしくみとは
利用条件・料金設定・最大利用時間帯などは、保育園によってさまざまです。時間帯が細かく設定されていて、1コマ数百円で利用でき、月額だと2,000~3,000円程度といった保育園が一般的でしょう。おやつなどが出る場合、1回50円程度で料金が発生する園もあります。また、子どもの年齢によって料金設定が異なる園も多く、この場合、年少未満の方が少し高め、年少以上が少し低めで設定されているでしょう。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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