夏だけでなく、冬にも扇風機を活用しているというご家庭は多いのではないでしょうか。エアコンと併用することで電気代の節約が期待できるというのはうれしいことですが、気にかかるのは安全面。子どもが扇風機の羽根ガードの隙間から手や棒などを入れ、指を切ったり破損したカケラが飛散して身体に当たったりする事故も起きているようです。今一度、扇風機を安全に使う方法や、事故防止のために心がけたいことを確認しておきましょう。
羽根ガードの隙間は扇風機カバーで安全対策
扇風機の安全面で一番気になるのは、羽根ガードの隙間ですよね。ガードの隙間に指が入ってしまい、回転する羽根に指が当たったり、ケガをしてしまったりするケースも実際に起こっています。万が一子どもが扇風機に触れてしまっても指などがガードの隙間に入らぬよう、羽根ガードにカバーを取り付けることが大切です。
小さな子どもの手を守る、扇風機カバー
扇風機の羽根をカバーし、手指や異物などが羽根に当たるのを防ぐ羽根ガード。多くのご家庭にある扇風機は、ガード部分の骨が放射線状に広がっているタイプのものではないでしょうか。このタイプは中心から離れるほど骨の間隔が広くなり、製品によっては1cm近い間隔がある場合もあります。そのような場合、羽根ガードに市販の扇風機カバーをかぶせるのがおすすめです。扇風機カバーは間隔の細かい網目状の線維が使われているために、扇風機の風は通しながらも子どもの手や指がガードの隙間に入り込むのを防ぎます。
製品の選び方や取り付け方には気をつけて
東京都生活文化局が1〜6歳の子どもをもつ保護者を対象に行った消費者アンケートによると、扇風機カバーを使った経験がある保護者のうち32・5%は、扇風機カバーを使っていても子どもがケガをしてしまったり、ケガをしそうになったりしたことがあると回答しています。その大半(73・3%)は子どもが自分でカバーを外してしまったことによるものです。そのほかにも、たるんだカバーの上から指を押し込んだり、カバーがかかっていない扇風機の裏側部分から指を入れたりした事例が挙げられています。カバーを選ぶ際や扇風機に取り付ける際には、裏側までカバーがかかるかどうか、子どもが引っ張っても外れないようしっかりと固定されているか、カバーにゆるみが生じないかなど、しっかりと確かめるようにしましょう。
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子どもが扇風機を倒してしまうのを防ぐには
扇風機を安全に使うためには、転倒防止のための対策も欠かせません。特に、子どもがハイハイやつかまり立ちを始めると、扇風機に興味をもって本体のボタンを押そうとしたり、扇風機につかまって立とうとしたりすることも起こります。その拍子に扇風機が倒れ、ケガにつながることも十分考えられますよね。扇風機の転倒防止にはどのような対策をすればよいのでしょうか。
手の届かないところに設置するのが安心
子どもは動くものにとりわけ興味をもつようです。首振りをしたり羽がクルクル回ったりする扇風機。「もっと近くでよく見たい」「どうなっているのだろう?」と、つい触ってしまって扇風機を転倒させてしまうことも少なくありません。なるべく首を伸ばさず低い状態にして、壁に近いところで使うようにしましょう。子どもが扇風機に触れないように、ストーブによるやけど防止に使われるストーブガードを活用する方法もあります。また、壁掛けタイプの扇風機を部屋の柱や壁に設置して使用するという方法をとっているお家もあるようです。
転倒の原因になるコード、不要分は収納を
扇風機の電源コードもまた、転倒を招く原因のひとつです。特に小さな子どもは、コードに興味をもって強く引っ張ったり口に入れたりすることもあります。コンセントカバーと合わせて電源コードについても対策をしておきましょう。扇風機の置き場所を固定するのであれば、床用のケーブルカバーなどを使って電源コードをカバーしてしまう方法もあります。また、コードリール(巻き取り)の機能がついた扇風機や、コードレスの扇風機を活用するのも一案です。
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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