「ブックスタート」という、すてきな活動を知っていますか?赤ちゃんが絵本と出会う機会を設けることと、絵本を通して親子がふれあう時間を作るために行われており、日本各地で取り組みが広がってきています。「ブックスタート」とはどんな活動なのか、どんなところがすてきなのか、目的やあゆみ、活動の様子をご紹介します。
イギリス発祥の絵本と親子が出会う活動
ブックスタートには生まれてきた赤ちゃんが幸せな時間を過ごせるようにと、とてもすてきな願いが込められています。この活動は、イギリスで始まり、日本は世界で2番目に開始しました。まずは、ブックスタートの目的とそのあゆみをご紹介しますので、活動の願いにふれてみてください。
絵本との出会いをきっかけに親子が幸せを感じるように
ブックスタート、それは赤ちゃんが絵本と出会い、そして、楽しむきっかけを作るために活動です。また、絵本を通じて、赤ちゃんとその親たちが、ふれあいの時間を作ることも目的としています。このブックスタートは、赤ちゃんが絵本を開く楽しみを体験し、親たちも子育ての喜びを感じることで、お互いに気持ちが通じ、幸せを感じられるようにという願いが込められています。
ブックスタートはイギリス、バーミンガムで始まった
そんなブックスタートの活動は、イギリスのバーミンガムで1992年に始まりました。当時のキャッチフレーズは「shere book」(わかちあう)です。ここからも、この活動の「赤ちゃんに絵本を開く楽しみや幸せをわかちあってほしい」という願いがうかがえます。ただ読んであげるだけでなく、一緒になって楽しい時間を過ごしてほしい、ということなのです。今では、ドイツ、ベルギー、アジアでは日本のほかに韓国、タイ、そして、コロンビアでも取り組まれています。
日本では2000年、東京都杉並区で開始
“日本はイギリスに次いで、世界2番目にこの活動がスタートしました。そのきっかけは、2000年の「子ども読書年」です。東京都杉並区で試験的に開始され、2001年からは本格的な活動となっていきました。今では、ブックスタートの活動は広がりをみせていて日本全国の市町村で実施されています。2017年2月現在では985市区町村が参加をしていて、たくさんの赤ちゃんが絵本との出会いを経験しているのです。
合わせて読みたい
すべての赤ちゃんと親を対象にしている活動
「赤ちゃんとその親が絵本と出会う活動」がブックスタートですが、そこには親子が幸せを感じられるように、絵本を配るだけではない工夫がつまっています。では、具体的にどんなことが行われているのかみていきましょう。
各市町村で健診のときなどに行われている
お住まいの市町村で行われる、赤ちゃんの検診などを利用して、このブックスタートは行われています。どの時期の赤ちゃんに対して行うかは、それぞれの市町村で異なりますが、第1子だけでなく、第2子以降の赤ちゃんもすべてが対象です。保健センターや図書館が中心となり、全国各地の多くの市町村が取り組んでいる活動になります。
ブックスタートパックをプレゼント
この活動に参加すると、コットンバッグに入ったブックスタートパックをプレゼントしてもらえます。その中にあるのは、赤ちゃんが初めて出会うのための絵本!それだけではなく、これから読んでほしい絵本リストや子育てについての資料、イラスト集などが一緒に入っているのです。その中身は全て同じものではなく、ブックスタートを実施している各市区町村オリジナルのものが入っています。お住まいの市町村がどんな中身のブックスタートパックなのか楽しみですね。
必ず手渡しで、絵本と出会い楽しむ体験をする
ブックスタートは、絵本を配ることが目的ではなく、絵本と出会い、楽しむきっかけを作るためのものです。そのため、絵本を開く瞬間の楽しさ、ワクワク感、ドキドキ感をその場で体験できるようにしています。また、その体験がそれぞれの家庭に帰っても続けていけるように、参加した親子へブックスタートパックを必ず手渡しでプレゼントしています。
合わせて読みたい
高1と中1の女の子のママです。2歳の甥がかわい過ぎて「オババカ」してます。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。