「イクメン」という言葉が流行して以来、男性の育休や時短勤務を取り入れる企業が増えてきました。一昔前とは違い、共稼ぎが主流になってきたので、育児は男性も女性もお互い協力し合わないと大変です。女性の育休は取りやすいですが、男性の場合はいろいろ問題点がありそうです。ここでは、男性が育休や時短を取得しても将来昇進の可能性があるか、などに関連した疑問について解説していきます。
育休、時短取得をしたらこんなメリットが
育休や時短の低取得率には、それを行うことにより不当なハラスメントを受ける「パタハラ」が背景にありますが、パパ自身が働き盛りなので、将来の収入や現状の仕事内容を考えると休むことに抵抗があるのかもしれませんね。ここでは、育休、時短取得のメリットをご紹介しますので取得申請を悩んでいるパパに教えてくださいね。
家族とじっくり向き合える時間ができる
仕事から離れるわけですから、家族との時間が増えて絆が生まれます。正直なところ、仕事をする人の代わりは誰でもいるのです。しかし、パパや夫の代わりは誰にもできません。ですから、今この貴重な時間を家族で過ごすことはお金では買えないほど素晴らしいことです。今後、赤ちゃんを含め家族にとって良い影響を与えることは間違いありません。
パパが家にいるとママの社会復帰が早まる
育休や時短は夫婦同時期に取得できますが、期間をずらすこともできます。パパが家で家事と育児をすれば、ママが社会復帰しやすくなります。ママが社会復帰をして間もないころは体力的にきついので、そんな時にパパのサポートがあればママは安心ですね。また、赤ちゃんを月齢の小さい時から保育園に入れなくて済みます。
育児の大変さを夫婦で共感できる
パパの育児への参加によって、ママが今まで一人で抱えてきた育児の苦労や大変さが理解できて、産後うつなどの精神的な病から解放されるでしょう。また、ミルクを飲ませたり、おしめを替えたり、お風呂に入れたりと、一連の育児を習得でき、子どもへの愛情が生まれます。いざママが病気や留守の時にちゅうちょすることもありません。
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男性の育休、時短取得事情を教えて!
2009年に「育児・介護休業法」が改正され、厚生労働省は男性の育休取得を推進しています。男性自身が育休の取得を約60%が希望しているにも関わらず、実際取得したのは2%にすぎないのが現実です。しかも、このわずかな取得率が上昇するどころか減少傾向にあるのです。その実態について触れてみました。
育休、時短取得率の低い原因は「パタハラ」
「パタハラ」とは、「パタニティーハラスメント」のことで、つまり「マタハラ」の男性版。男性が、育児に積極的に参加することに対して周りの社員が嫌がらせをすることです。会社に制度があるにもかかわらず育休を取らせなかったり、また、育休を取ったばかりに昇給させなかったり、昇進試験を受けさせなかったりなど、女性の場合同様に悲しい現実があるのですね。そのため、”男性の育休取得率減少”の最大の原因になっています。
実際育休を取った日数はどれくらい?
女性の場合の育休は、産前産後を含めて3カ月から1年で、長ければ3年もあります。それに比べて、男性の育休は、1~4日や1、2週間といった超短期間が主流なのです。それではまるで慶弔休暇のようなものですね。これでも、勇気を出して取得願を出し許可された最大日数なのかもしれませんし、業務の都合で男性自身が設定した日数かもしれません。一方、時短の場合は、子どもが3歳になるまで取得できることが法律にあります。そのため、男女とも比較的取得しやすく、最大限可能な期間を申請している人が多いようです。
育休中には育児休業給付金があります
育休中は会社からの給料はありませんが、雇用保険から「育児休業給付金」が支給されます。もちろん男性にも支給され、また夫婦そろって育休を取れば二人とも給付があります。その場合、通常は子どもが1歳になる誕生日の前日まで支給されますが、1歳年2カ月まで延長されるのです。金額は月給の約半分ですが、社会保険料が免除になります。育児に専念できて収入があることは有り難いことですね。
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高校2年と小学6年の女の子の母です。パンとお菓子作りが生きがいです。
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