すやすや眠る赤ちゃんの寝顔は本当にかわいいですよね。でも、次に見た瞬間、びっくりするような体勢で寝ていた!なんて経験はありませんか?あまりのダイナミックな寝相に「うちの子、どこかがおかしいのかな?」と心配になったママもいるかもしれません。でも大丈夫、赤ちゃんの寝相の悪さは元気な証拠です。ここではそんな赤ちゃんの寝相が悪い理由とその対応法をご紹介します。
赤ちゃんの寝相が悪いのはどうして?!
赤ちゃんが寝ながらよく動くのには、主に三つの理由が考えられます。それはレム睡眠(浅い眠り)の多さと体温の高さ、そして赤ちゃん自身が脳内で行っている記憶の定着作業です。以下ではそれぞれの理由について、詳しく説明していきます。
レム睡眠の割合が多いためよく動く
人は大人も子どもも、レム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返して寝ています。レム睡眠とは身体は起きているが脳は寝ている浅い眠りであり、赤ちゃんはこのレム睡眠の時間に寝返りを打つことで、身体の疲れやコリをほぐしていると言われています。さらに、大人のレム睡眠が眠り全体の2割程度なのに対し、赤ちゃんは5割程を占めています。そのため、必然的に赤ちゃんは寝ながら動く回数も多くなり、寝相が悪くなるのです。
体温が高くなるため暑いと感じて動く
赤ちゃんの成長を促すものの一つに成長ホルモンがありますが、この成長ホルモンは身体の深部の温度が低いとき、および、寝ているときほど多く分泌されます。そのため、赤ちゃんは成長ホルモンの分泌量を増やすために身体の深部の熱を放出しようとし、その結果、体温が大人よりも高くなります。体温が高くなると暑くて寝苦しく感じますから、体温調節のために赤ちゃんは布団を蹴飛ばしたり体勢を変えたりするわけです。寝相の悪さは、赤ちゃんなりの寝苦しさへの対策なのですね。
寝ている間に記憶を定着させる過程で手足が動く
赤ちゃんは昼間に体験したことを寝ている間に再び思い出し、脳に定着させていると言われています。つまり、日中に見たり聞いたりしたことを睡眠中に復習することによって、生活するための知恵を身につけていっているのです。この際、手や足が動くことはよくあるようですから、赤ちゃんは今、大切な復習作業をしているのだと思って温かく見守ってあげましょう。
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寝相の悪さにはどんな対策が必要?
ここまでの話で分かった通り、赤ちゃんの寝相が悪いのは赤ちゃんが元気に成長している証拠です。あえて矯正する必要はありませんから、安心してくださいね。むしろ必要なのは寝相の悪さからくる寝冷えやけがの対策です。寝相は悪い前提で、しっかりと対策をしてあげてくださいね。
寝冷えは着せる服やスリーパーで防ごう
寝相が悪いことによって、寝ている間に布団を蹴ったり服がめくれたりして寝冷えしてしまうこともよくあります。快適な室温を保つとともに、ロンパースやカバーオールを着せておなかが出ないようにしてあげましょう。スリーパーも肩やおなかが冷えないのでいいですね。タオルケットや布団をかけるときは、暑すぎないようにおなかだけにかけるなど調整してあげましょう。
けがをしないように気を付けよう
ベビーベッドで寝ている場合は、ベッドの柵にぶつからないよう、クッション性のある専用のベッドガードを付けておきましょう。普通のクッションやまくらで代用するのは窒息の危険性があるので厳禁です。また、転落の危険があるため、ソファなどの高い位置に赤ちゃんを寝かせるのはやめましょう。パパやママと一緒に大人のベッドで寝るような場合には、転落防止のベッドガードを付けて赤ちゃんがベッドから落ちないように気を付けてあげましょう。
寝相アートで楽しく記録に残そう
寝相の対策からは少し離れますが、あまりに大胆な赤ちゃんの寝相、どうせなら楽しく記録に残しておきたいですよね。そんなときは今はやりの寝相アートがおすすめです。時期に合わせたものから物語に出てくるようなかわいいものまで、アイデアはさまざま。赤ちゃんの寝相を生かして、あなただけのワンシーンを演出してみてくださいね。
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小学生と2歳の息子二人に囲まれ、怒ったり笑ったりを繰り返しながら毎日賑やかに過ごしています。
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