保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
小学校受験をするなら子どもを幼児教室へ通わせたほうがよいのではないか、と考える方は多いようです。幼児教室というとお受験対策というイメージで捉えられがちですが、受験対策にとどまらず子どもの能力を大きく育む指導を行うことでも評価されています。幼児教室ではどんなことをするのか、メリットや小学校受験における幼児教室の必要性についても考えていきましょう。
幼児教室で行われている主な指導内容
幼児教室ではどのようなことが行われるのでしょうか。幼稚園・小学校受験を念頭に置いている場合とそうでない場合とで異なる部分もあります。しかし、いずれも幼児教育のさまざまな知見に基づいた、子どもの資質を引き出し大きく育むような活動や指導が行われているのが特徴です。
志望校合格に向けた実践的な授業を展開
幼児教室では小学校受験や幼稚園受験のための受験対策を行うコースを設けているところが多いです。志望校ごとに授業を行うところも少なくありません。ペーパーと呼ばれる知的課題への取り組みを始め、グループ作業による協調性や発言力の育成、巧緻性(こうちせい)と呼ばれる手先の器用さや集中力が必要な課題への取り組みなど、志望校の出題傾向に応じた学習が行われます。小学校入試では、学校の教育方針や求める児童像が入試の内容に濃く現れます。受験の際、子どもがその子のよさを存分に発揮できるよう、実践的な課題に取り組み実力を培っていきます。
育脳や能力開発に主眼を置く幼児教室も
幼児教室には受験を目的とせず、子どもの能力開発に力を注いでいるところもあります。
- 塗り絵や折り紙、切り絵など(指先の器用さを鍛える)
- パズルや鏡絵、積み木など(図形・空間・数など数的能力を育む)
- 絵本や物語など(言語能力を発達させる)
上記のようなさまざまな活動を通し、コミュニケーション能力や表現力、創造力などを育む指導を行っているところが多いようです。また、受験はしないけれど小学校での学習を先取りしたいというニーズに応え、先行して小学校での学習に取り組む教室もあります。
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伸び盛りの幼児期に幼児教室へ通うメリット
幼児教室は、早いところでは1歳児から指導を行っています。乳幼児期のうちから幼児教室へ通わせることに疑問を呈する声も聞かれますが、大きなメリットがあると考え、子どもを通わせているお家も少なくありません。幼児教室へ通うメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
小学校受験対策で幼児教室へ通うメリット
一番のメリットは、入試本番に近い形で受験対策ができることです。小学校の入試では行動観察と呼ばれる試験が行われることがあります。試験当日に5〜10人のグループに分けられ、そのグループでゲームをしたり共同制作をしたり、部屋に用意されているものを使って自由に遊んだりする形式で行われることが多いようです。普段は快活な子でも、本番は緊張のあまり普段の姿を出せないままに試験終了となってしまうケースも少なくありません。幼児教室では普段の授業や模擬試験などを通して入試本番のような場を何度も経験することができます。場慣れできる分、本番でも本領を発揮しやすいといえましょう。
感性や振る舞い、先々まで生きる力を育成
幼児教室の指導は、受験対策のためだけではありません。一人ひとりの個性や感性、才能の伸長、感覚や体験を通した育脳、能力開発も期待できます。読み書きや思考力、判断力、言葉遣いや集団での振る舞い、話を聞く能力。これらは小学校受験のみならず大人になってからも必要不可欠な力です。スポンジのように多くを吸収し成長してゆく幼児期に、子どもの力をより伸ばしてあげたい。そうした願いに応えるサポートが得られることもまた、幼児教室へ通う大きなメリットだといえましょう。
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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