ダウン症のバービー人形で多様性を広げる
これまでも、様々な多様性に対応したバービー人形を開発してきたマテル社。ダウン症のバービー人形によって、さらに多様性の幅が広がると期待されています。
ダウン症のエリー・ゴールドスタインさんも希望を
今回、ダウン症のバービー人形を開発するにあたって、マテル社と提携したイギリスのモデルであるエリー・ゴールドスタインさんは、初めて出来上がったバービー人形を見た時に、誇らしい感情が込み上がり、子ども達が人形で遊びながら誰もが違うということを学べる点に大きな意味がるとして、大きな期待を寄せています。
ダウン症のバービー人形の浸透によって、ダウン症の人達が隠れることなく世界へ出て行くために、とても重要なサインを発信できると考えているのです。
ダウン症のシンボルによって認識を広める役割
ダウン症のバービー人形は、3つの山形のピンクのネックレスをつけています。
これは、ダウン症のコミュニティを結びつけるシンボルであり、3本の第21染色体を表現しています。
また、ダウン症のバービー人形が着用しているドレスにも、ダウン症のシンボルである蝶があしらわれているなど、バービー人形を通して目で見ただけでダウン症のシンボルに対する認識を広める役割も担っています。
理解共感する力を養い受容的な世界を作る助けへ
ダウン症のバービー人形を開発した、マテル社のバービー人形部門トップのリサ・マクナイト氏は、ダウン症のバービー人形が「理解し共感する力を養い、より受容的な世界を作る」助けになることを期待しているとのコメントを発信しています。
子ども達が、自然に遊びを通して自分たちと違うものを抵抗なく受け入れ、共感できる感情が育つことは、今後の世界のために大きな力となるでしょう。
おわりに
バービー人形は、1959年に発売されてから時代の流れに合わせ、変化してきました。
多様性の幅が広がる中で、今回新たにダウン症のバービー人形が発売されたことで、今後さらに時代に合わせたサインの発信に大きな影響を与えるでしょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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