妊娠・出産はひとつの命を生み出す大切な過程です。赤ちゃんをおなかの中で育てるお母さんの体は短期間で急激に変化するため、体調不良を抱えている場合も少なくありません。そのような妊婦の方の手助けとなるアイテムがマタニティマークです。今回は、このマタニティマークについて、配布場所やつけるタイミングをご紹介します。
マタニティマークとは
マタニティマークとは、妊婦の安全性と快適さの確保を目的として、厚生労働省により次のように定義されています。
- 妊産婦が身につけて使用し、周囲が妊産婦に対して交通機関などで気を配りやすくするためのもの。
- その他 さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。
出典:厚生労働省「マタニティマークについて」
妊娠初期は赤ちゃんやお母さんの健康にとって非常に重要な時期ですが、同時につわりなどといった体調不良が重く現れる時期でもあります。しかし、見た目では妊娠していると判断されにくく、公共交通機関の中で席を譲ってもらいにくかったり、たばこの煙への配慮がなされなかったりする場合が多いという問題があります。
このような問題を解消するため、妊産婦にも配慮した環境づくりの一環として、厚生労働省がこの”マタニティマーク”の携帯を推奨しています。
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妊娠中や幼い子どもを持つ母親は外出で困ることが多い
アンケート調査によれば、妊娠中や幼い子どもを持ったお母さんたちが外出中に困ることとして、「階段の上り下り」、「バスや電車内で席を譲ってもらえない」「歩きたばこ・たばこの煙」という点が挙げられています。また、外出先で手助けされてうれしかったこととしても、「バスや電車で席を譲ってくれた」ことが1位に挙げられているなど、お母さんたちにとっては重要なポイントであるようです。
妊婦は出掛けるな、なんて声も
このような話題になると、「そのような場所には出掛けなければよい」という意見を言う方もいます。しかし、検診など必ず出掛けなければならない場合があり、また、適度に外出して体を動かすことも妊娠中には推奨されます。それを「出掛けなければよい」で片づけてしまうことは乱暴に過ぎるでしょう。
そこで、妊婦の方がバッグなどにつけて、自分が妊婦であることを周囲に見えるようにするマーク・マタニティマークが、国民運動計画「健やか親子21」推進検討会から発表されました。これは同時に、公共の場で妊婦にやさしい環境づくりを啓発する際に自由に使用することのできるマークでもあります。
29歳。A型。既婚。
2014年に入籍、現在は共働きの妻と共に妊活中。夫婦で一緒に取り組む「妊活」を広めるため、男性に知っておいてほしい妊活をはじめとした妊娠・出産に関する記事の執筆を主に担当。
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