もしも、産まれてきたわが子が低体重児だったら…。これから出産を控えたママやパパのなかには、子どもが安心して暮らせるように医療保険の加入を検討している場合もあるでしょう。
低体重児の場合、医療保険は加入できないという声を耳にしますが、本当のところはどうなのでしょうか?
低体重児とは?未熟児とはどう違うの?
低体重児ということばをよく耳にするいっぽうで、未熟児ということばも聞かれます。実際のところ、どのような違いがあるのでしょうか? 日本における母子保健法と世界保健機関(WHO)では呼び方が異なることも含めて解説していきます。
未熟児とは?赤ちゃんの体重は関係ない
母子保健法6条によれば、「未熟児」の定義とは「身体の発育が未熟のまま出生した乳児であって、正常児が出生時に有する諸機能を得るに至るまでのもの」です。
赤ちゃんの体重には関係ないものの、ママのおなかから出てきてすぐに適応ができるほど成熟した状態ではないことを指しています。身体的・機能的にきちんとした処置や対応が必要になってきます。
ちなみに世界保健機関では、以前は出生時2500グラム未満の場合「未熟児」と呼んでいました。
低体重児とは出生体重によって定義
母子保健法18条における「低体重児」の定義とは、「体重が2500グラム未満の乳児」です。いっぽうで、世界保健機関では、出生時2500グラム未満の場合、現在は「低出生体重児」と呼んでいます。ちなみに、出生時1500グラム未満を「極低出生体重児」、出生時1000グラム未満を「超低出生体重児」と呼んでいます。
日本におけるここ近年の全国出生数は、100万人台となっていますが、平成22年の全国出生数のうち、2500グラム未満児は9・6%でした。なかでも極低出生体重児が4854人、超低出生体重児が3232人となっています。
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低体重児は医療保険に加入できない?
全国で1年間に出生する赤ちゃんのうち、低体重児が約1割いるとなると、保険に加入した方がいいのかな?と考えるパパやママもいるかもしれませんね。低体重児が医療保険に加入できないという話、本当なのでしょうか?
一般的に加入できないと考えおくといいかも
2400グラムであっても1600グラムであっても同じ低体重児ということになります。出生後の入院状況など赤ちゃんによってそれぞれ異なるものの、一般的に医療保険は加入できないと考えておくのがいいかもしれません。
というのも、一般的に医療保険とは、加入条件として年齢が関係してきます。0歳の赤ちゃんが加入できるものはほとんどないというのが現状です。
保険会社の加入条件による場合も
日本にはさまざまな保険会社があります。なかには加入できる場合もありますし、口コミでも加入できたという人もいるかもしれません。しかし、それはやはりママと赤ちゃんの状況によって加入条件や適用範囲が異なってくるでしょう。
妊娠中のトラブル、赤ちゃんの体重や出産時の状況、退院後の様子なども関係してきます。ママや赤ちゃんの状況を踏まえたうえで、各保険会社に問い合わせて確認してみることが必要でしょう。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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