保育補助に向いている人ってどんな人?
パート・正社員ともにチャンスがある保育補助の仕事は、将来的に保育士を見据えられる入り口でもあります。しかし、保育補助にもやはり向き・不向きというものがあり、性格や適性によって続けられるかどうかが分かれて来るようです。
まずは健康で子ども好きなこと
保育補助は、資格を必要としない仕事になりますが、育児経験があれば誰でもできるというわけではありません。自分の子どもだけを相手にしていたときとは違い、たくさんの子どもと接するので、仮に風邪をひいてしまった子どもと一緒にいても、影響がないだけの健康・体力が求められます。また、一度子育てを経験している方であれば、子どもの成長における肝心な点を見ていますから、比較的取り組みやすい仕事と言えるかもしれません。
大人の目線で子どものことを考えられる
子どもがかわいいと、どうしても甘やかしてしまうという大人は少なくありません。しかし、保育のプロとして保育補助の仕事内容を考える場合、それは決して子どものためになりません。子どもを好きに遊ばせてしまってケガをさせてしまったら、大問題に発展しかねません。大人の目線で厳しさを忘れずに、子どもの成長を優しく見守ることができる人材こそが、保育の現場では求められています。そのため、子どもの面倒を見つつも、周囲の状況や子どもたちの人間関係にまで考えを巡らせることができる冷静さ・気配りが必要です。
コミュニケーション能力も大事な要素
保育補助の仕事は、子どもだけとコミュニケーションをとるわけではありません。保育士はもちろん、時には近所の住民と話をする可能性もあります。また、連絡帳などの手伝いをする場合は、間接的に保護者とのコミュニケーションを必要とする場面にも遭遇します。このように、さまざまな場面で異なるコミュニケーションを「子どもたちのことを第一に考える」という条件のもと、行わなければなりません。また、言葉だけではなく文章上のやり取りも多いため、誤解を与えない文章能力が必要です。
おわりに
保育補助の仕事は、資格を必要とせずに取り組めます。そのため、子ども好きであることや、子育ての経験があることだけでも大きなアドバンテージになります。ただ、子どもを相手にするということは、小さな「社会」を相手にすることでもあります。実際に働く際には、子どもを取り巻く環境にも気を配ることを忘れなければ、きっとどの施設でも求められる人材になれるはずですよ。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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