「サレラリ」と混同されやすい「シタラリ」とは?
サレラリとセットで語られることも多い、「シタラリ」。
サレラリの意味合いから推測すると、浮気をしたことによってラリる状態と考えることができそうですよね。シタラリとは、どのような状態を指すのか詳しく解説します。
浮気をしたことで正常な判断ができなくなること
シタラリとは、浮気を“シタ”ことで“ラリ”ってしまう状態を表現しています。つまり、シタラリは浮気をしたことで心が不安定になり、正常な判断や行動ができない状態だと説明することもできます。
浮気をしている時点で十分ラリっていると言えそうですが、それ以上にひどい状態や言動を指すのがシタラリなのです。
具体的なシタラリ例について
それでは、具体的なシタラリ例を以下に挙げてみましょう。
悪びれることなく浮気をする
恋をするあまり盲目になっており、相手の立場や気持ちなどが一切見えなくなります。また、モラルに沿った行動ができなくなることもシタラリに含まれます。
浮気を正当化する
自分を被害的に思い込むことで浮気を正当化します。(こんな目に遭っているのだから浮気をしてもしょうがないなど)
相手に浮気をしていることを責めさせないように、相手を攻撃することもあります。(お前は浮気をされても仕方ない人間だなど)
精神的に不安定になる、自暴自棄になるなど
浮気による罪悪感によって精神的に追い詰められ、不安的になります。また、浮気をしてしまった責任から逃れたいために自暴自棄となり、現実から目を背ける、他責的になります。
シタラリはいつまで続くの?
サレラリと同じく、シタラリについても精神的な問題を主としているため、回復する時期は個人によって大きく異なります。ただし、浮気相手に恋をしていて盲目になり、周りが見えなくなっているシタラリに関しては、相手への熱がある程度冷めてくると治まる可能性があります。
実際に、アメリカのアーサーアロン氏が2005年に発表した研究では、恋愛感情が高ぶっている状態の時は脳内のドーパミンの分泌がさかんになり、判断力が鈍くなることが報告されています。
また、熱愛カップルの脳内ドーパミンの分泌傾向を調査したところ、約1年~3年でドーパミンの分泌が低下してくるということが分かりました。
おわりに
サレラリを自分で抜け出すことは、簡単ではありません。もし、自分のまわりに頼れる人がいるのであれば、話を聞いてもらう、自分の気持ちや考えをまとめるなどの手助けをしてもらうことも有効でしょう。
また、カウンセラーや弁護士など専門的な知識を持つ方に頼ることも、選択肢に入れることが大切になります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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